イメージ画像

HIITのトレーニング効果を高めるには?
部位別おすすめメニュー

2分間のトレーニングを2セット取り組むことで、高い脂肪燃焼や筋トレ効果が期待できる「HIIT(ヒット)」。高負荷のトレーニングに短時間で集中的に取り組むこの運動法は、効率的なダイエットやボディメイクにもつながると注目を集めています。
また、鍛えたい部位に合わせてメニューを自由にカスタマイズできる点も、HIITの魅力です。HIITの基本的な動作に慣れた方は、目的に応じてトレーニングを選び実践することで、より効率的な体づくりができるでしょう。
そこで今回は、HIITの効果を高めるためにできることや、鍛えたい部位別におすすめのトレーニングメニューをご紹介します。

【関連リンク】話題の筋トレ「HIIT」とは?メリットや自宅でできる運動方法を紹介

HIITの効果を高めるコツ

複数の筋トレを選び、20秒間の運動と10秒インターバルを繰り返すだけと、方法自体はシンプルなHIIT。ただし、しっかりと脂肪燃焼や筋肉量を増やす効果を得るためには、次のようなポイントを押さえる必要があります。

運動の前後にストレッチ

トレーニング開始前には5分ほどのストレッチで全身の筋肉をほぐし、体を温めておきましょう。ケガのリスク防止にもつながります。また、運動後にもゆっくりとストレッチで筋肉の血流を良くして、疲労回復を促しましょう。

短時間で大きい負荷を意識する

1種目につき20秒と、短い時間で負荷の大きめな運動を行うHIIT。そこでしっかりと効果を得るためには、この20秒間に全力を出して取り組むことがポイントです。体に大きい負荷がかかっていることを常に意識して取り組みましょう。体がトレーニングに慣れてくると、感じる負荷も小さくなります。慣れてきたら、さらに負荷を感じられるトレーニングにシフトしてみてください。

空腹状態で行わない

負荷の大きいトレーニングほど、エネルギー消費量も増えていきます。エネルギー不足のまま運動をすると効果も下がってしまうため、運動開始の15分前までにはおにぎりやバナナなどの軽食をとると◎。消化にいい物を選び、糖質を補給しておきましょう。

トレーニング後にプロテインを飲む

HIITでは、負荷の大きい運動によって筋肉の細胞が傷付きます。筋肉の回復にはたんぱく質の合成が必要となりますが、それをスピーディーに促してくれるのがプロテインです。運動後30分以内にプロテインを飲めば、体内の栄養吸収率がアップし、より効率的なボディメイクにつながるでしょう。

おなかやせするHIITのメニュー

ここからは鍛えたい部位別に、おすすめのトレーニングをご紹介します。今回ご紹介するのは、ぽっこりおなかや脚のむくみなどで悩む方の多い「おなか」と「下半身」を鍛えるメニューです。まずは、おなかのトレーニングを見ていきましょう。

クランチ

クランチは、おもに腹筋の上部を鍛えられるトレーニングです。

イメージ画像

1. 仰向けになり、ひざを90°に曲げます。両手は頭の後ろに置き、足を床から浮かせましょう。
2. 息を吐きながら、反動を使わずに上体を起こしていきます。おへそを見るイメージで、肩甲骨が床から浮く程度でもOKです。
3. 息を吸いながら、ゆっくりと元の姿勢へ戻りましょう。

初心者の方は、しっかり上体を起こすことよりも、反動を利用せずに体を持ち上げることを意識するのがポイントです。

ドローインツイスト

ドローインツイストは、腹横筋を刺激して、おなか周りをすっきりさせるトレーニングです。おなかをへこませつつ、上体を左右交互にひねります。

1. 膝を立てて座ります。
2. 息をゆっくり吐きながらお腹をへこませ、上半身を右にひねります。
3. 今度は上半身を左にひねります。こちらも同様に、ひねりきったら短く息を吐きましょう。
4. 反動を使って、左右交互に20秒間繰り返します。

ツイストレッグレイズ

ツイストレッグレイズは、外腹斜筋・内腹斜筋を鍛えて、脇腹をひきしめるトレーニングです。きれいなくびれを作りたい方にもおすすめです。

イメージ画像

1. 仰向けになり、両腕は横へ広げましょう。
2. 両脚を床と垂直になるようにまっすぐ上に伸ばします。
3. 息を吐きながら、両脚を右側へ倒していきます。床につく寸前まで倒しましょう。その際、床から左肩が浮かないよう意識します。
4. 息を吸いながら脚を2の位置へ戻し、左側にも同様に倒します。
5. 左右交互に20秒間繰り返しましょう。

プランク

筋トレ初心者の方でも取り組みやすいプランクは、腹筋だけではなく全身の筋肉を刺激できるトレーニングです。

イメージ画像

1. うつ伏せになります。前腕と両ひじを床につけて、体を持ち上げましょう。体重をひじとつま先で支えます。
2. そのまま20秒間静止します。腹筋に力を入れ、体をまっすぐに維持しましょう。

背中が反っていたり、腰やひざが折れ曲がっていたりすると、きちんと負荷がかかりません。体が一直線となるように意識することが大切です。

下半身を重点的に鍛えるHIITのメニュー

続いて、下半身を鍛えるトレーニングを見ていきましょう。下半身を鍛えれば、デスクワークなどで筋力が低下しがちな足腰を強化できます。

スクワット

スクワットは、下半身全体の筋肉を強化できる、代表的なトレーニングです。

イメージ画像

1. 足を肩幅程度に広げて立ちます。胸の前で両手を合わせましょう。
2. 胸を張り、かかとに体重をかけながら腰を落としていきます。ひざを90°に曲げるまでを目指しましょう。
3. 元の姿勢に戻ります。2~3を20秒間繰り返します。

腰を落とすときに息を吸い、戻るときに吐きましょう。腰を落とすときは、前かがみや内股にならないよう意識します。

マウンテンクライマー

マウンテンクライマーは、腕立て伏せのフォームから、両ひざを交互に前へ引き寄せる全身運動です。

イメージ画像

1. 腕立て伏せの姿勢をとります。頭からかかとまでのラインがまっすぐとなるように意識しましょう。
2. その姿勢のまま、片ひざを胸の前に引き寄せます。引き寄せた脚のつま先を浮かせて、なるべくお尻が上下に動かないように引き寄せましょう。
3. 元の姿勢に戻り、続いて逆脚のひざも胸前に引き寄せます。
4. 下腹とお尻の筋肉に力が入っていることを意識しながら、左右交互に20秒間繰り返しましょう。

慣れてきたら、できるだけ速く繰り返すと◎。

ヒップリフト

仰向けの姿勢でお尻を高く持ち上げるヒップリフトは、お尻や腰の筋肉だけでなく、体幹も鍛えられます。

イメージ画像

1. 仰向けになり、両脚のひざを90°に曲げて、肩幅程度に開きます。両手は床につけましょう。

イメージ画像

2. お尻をグッと上げます。ひざから肩までのラインがまっすぐとなるよう意識すると◎。

3. 2でしばし静止したら、お尻を下ろします。このお尻を上げて下ろす動作を、20秒間繰り返しましょう。

反動は使わず、お尻の筋肉がしっかりと収縮していることを意識しながら取り組んでください。

ニートゥチェスト

ニートゥチェストは、腹直筋の下部と腸腰筋、体幹を刺激するトレーニングで、ぽっこりおなかの解消にもおすすめです。

イメージ画像

1. 床に座り、両手は体の後ろにつきます。両脚をまっすぐ伸ばし、少し浮かせましょう。
2. ゆっくりと息を吐きながら、両ひざを胸に引き寄せていきます。

イメージ画像

3. 引き寄せた脚を伸ばして、元の姿勢に戻ります。引き寄せて伸ばす動作を、20秒間繰り返しましょう。

まずは10回を目標に取り組み、慣れてきたらスピードアップすると効果的です。

~おわりに~
ここでご紹介したトレーニング例はほんの一部で、ほかにもHIITに組み込めるエクササイズはさまざまあります。鍛えたい部位や与えたい負荷の高さに応じてメニューをアレンジして、4分間でより効率的に効果を得られるようにしましょう。

一人でHIITを実践するのが心もとない方は、HIITのプログラムを設けているジムで取り組むのもおすすめ。総合スポーツクラブのルネサンスでは、お客様のレベルに合わせたプログラムをご提案しています。お近くのルネサンスクラブの見学予約から、ぜひご検討ください。
https://www.s-re.jp/club/

スタッフ画像

記事監修

株式会社ルネサンス 高橋 謙太朗(たかはしけんたろう)

ルネサンス港南台でフィットネストレーナーとして栄養・運動指導を担当。adidasファンクショナルトレーニング・adidasGYM&RUN trainerの有資格者であり、指導歴は11年。パーソナルトレーナーとしても活躍中。