ピラティス日記
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呉市に住む私は、先日の土砂災害で陸の孤島となった
呉市から出ることができなくなり、先週はピラティススクールも
お休みとさせていただきました。
幸運にも家は大丈夫だったのですが、1週間以上断水が続いたのと
道路の復旧の目処がなかなか立たず、今まで経験したことのない
不安な日々が続きました。その時顕著に身体で感じたことは、
不安な時は人は呼吸が非常に浅くなるということ。
自分の今の立ち位置、在りようがわからなくなり、
近い将来であっても希望が持てなくなるという怖い感覚です。
呼吸は、呼吸のための筋肉というのがあって、
肋骨や背骨の周りにたくさんあるそれらが収縮して呼吸が起こり、
肺が動きます。肺が勝手に心臓のように動くわけではありません。
レッスンにも行けず、会う人も限られ、行動範囲も狭まったために、
呼吸筋もすっかり硬くなって、血流も悪くなっていたようです。
不自由な生活にそれなりに慣れたころ、家にいるときにも深呼吸をするようにしたり、
軽く動いたりすると、あまりよくない状況もうまく受け入れられる嬉しい自分も見つけました。
今回は予測もしなかった大きな災害で、幸い短い期間でこういう経験をしましたが、
日々の積み重ねの中でも身体や心にはこういう変化が起こり、
澱のようなものが蓄積していくのだ、そしてそれはとても辛いことなのだなと思いました。
運動指導に携わる自分の気持ちに、また少し変化が起きました。
いろいろ心配をしてくださったり、仕事を代わってくれた人たちに心から感謝、
これからもがんばります。