春はストレスの季節?イライラを手軽に解消する方法
気候が暖かくなり、就職・転勤などで環境が変化する方も多くなる春。ほかの季節と比べて心身への影響も大きく、気付かないうちにストレスを溜め込んでしまうことも少なくありません。自分の心身の状態を把握しながら、適度にストレスを解消していきたいところですね。そこで今回は、春にストレスを抱えがちになる原因を解説し、職場などでも実践しやすいストレス解消術をご紹介します。
春にストレスを抱えやすくなる理由とは
気温・気候の変化
寒い冬から暖かい春の気候へと移ることで発生する外気温の変化は、知らず知らずのうちにストレスの原因となっていることがあります。特に、「三寒四温」とも呼ばれる春先は、一日のうちに10℃近く気温が上下する日もあり、体温調節が難しくなってしまいます。
また、春は冬に比べて雨の日も多くなり、気圧が不安定に。天気の変化が起こりやすいと多くの人が自律神経のバランスを崩しやすくなり、心身にも負担がかかりがちです。
仕事やプライベートにおける変化
春は就職や転職、入学だけでなく、異動や昇進などの変化を迎える方も珍しくありません。新人が入社した、異動によって上司が変わったなど、新たな人間関係を築いていくことになる方もいるでしょう。また、この時期は通勤電車などの交通機関が混雑しやすいといわれ、そのためになかなか心が休まらない…なんていうことも。
春は、こうした気候や環境の変化に心身が追い付かず、精神面・肉体面それぞれに不調をきたす方が増えがちです。表立った症状がない場合でも、無意識のうちに疲労が蓄積されて、ゴールデンウィーク頃に「五月病」としてメンタル不調や体調不良に陥ることもあります。
このような「春に迎える変化」が多い方ほど、ストレス対策としてセルフケアを心掛けることが大切です。
職場や自宅でできるおすすめのストレス解消法
ここからは、職場やプライベートでできる、おすすめのストレス対策を見ていきましょう。
職場編
デスクワークの場合、長時間同じ姿勢で仕事を続けるうちに、ストレスがどんどん溜まってしまいがち。積極的に体を動かしたり、深呼吸したりして、息抜きの時間を作りましょう。
- ●意識して席を立つ
- ずっと同じ姿勢で作業をしていると、肉体的に疲労が溜まるだけでなく、集中力も散漫に。作業の合間に意識して席を立ち、トイレなどに行ったり大きく伸びをしたりしてみてください。座ったままできるストレッチをしてみるだけでもリフレッシュ効果があり、緊張状態の体をほぐすこともできるでしょう。
- ●深呼吸する
- PC作業などに集中していると、無意識のうちに呼吸が浅くなっていることも。仕事が一段落した際などに、深呼吸する習慣をつけてみましょう。息を深く吸い、ゆっくりと吐くだけでも副交感神経が優位となり、リラックス効果が期待できます。
- ●ガムを噛む
- プロアスリートもよく実践しているのが、ガムを噛む方法です。食べ物を噛んで顎の筋肉を動かすことで、脳が刺激を受け、リフレッシュ効果が得られます。特にガムは作業中でも食べやすく、噛む回数も自然と増えるためおすすめです。
- ●カフェインレスの飲み物を飲む
- コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには、脳を活性化させて集中力を上げる効果があります。その一方で、神経を刺激するため、とりすぎると興奮状態となり、ストレスの原因になってしまうことも。すると、イライラや不安感を抱えやすくなってしまうことがあるため、カフェインは適量の摂取を心掛けましょう。
プライベート編
自宅やプライベートな時間にストレスを解消するためには、心身を休める時間をきちんと確保することがポイントです。特に、春はあまり予定や目標などを作りすぎず、常にリラックスした状態で休日を過ごせるようにすることをおすすめします。
- ●睡眠時間の確保と栄養バランスのとれた食事は基本
- ストレスを解消するためには、毎日の休養時間と睡眠時間がしっかりと確保できているかどうかがとても重要です。特に睡眠時間は、毎日6時間以上であることが理想的。ストレスを感じているときは、できるだけ早めに帰宅して睡眠時間を長くとるようにしたり、可能であれば昼休みに15分ほど仮眠をとったりして、心身を休める時間を長くするようにしてください。また、ゲームをしたり、スマホをいじったりすると交感神経を刺激してしまうため、就寝前やリラックスタイムには控えたほうがいいでしょう。
ストレスを感じている時は栄養バランスのとれた食事にも配慮したいところ。疲労回復が期待できるたんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含む食品を積極的に食べて、体の内側から元気にしていきましょう。 - ●休日に予定を詰め過ぎない
- 休日は極力予定を詰め過ぎず、マイペースに過ごせるようにしましょう。休日まで時間に追われてしまうと、緊張状態が続いてなかなか心が休まりません。出掛ける際も気疲れしやすい人混みなどは避け、自然の中を散歩したり、ゆったり買い物したりできる場所がおすすめです。予定を組む際も、スケジュールを事前に細かく決めず、その日の気分で自由に楽しむようにすることで、リラックスした休日を過ごせるでしょう。
- ●仲のいい人と話す
- 仲のいい友人や信頼できる恋人、家族と過ごすことも、一人ではないことに安心感が生まれ、ストレス解消につながります。ただ楽しく話すことはもちろん、悩みを聞いてもらったりすれば心が軽くなりますし、良いアドバイスがもらえるかもしれません。
- ●適度に「手を抜く」
- 春は心機一転したいからと、習い事や資格取得に向けた勉強、トレーニングなどを始めたり、禁煙やダイエットに挑戦したりする方も少なくありません。しかし、こうした新しい活動やルールが、それまでの日常生活のリズムを乱してしまい、心身の負担となることも。特に、職場などで変化が多い方は、こうした新しいチャレンジやルールを課さず、適度に「手を抜く」ことが大切です。
春の変化によって忙しさを感じている場合は、「勉強や家事で無理をしない」「習い事などの頻度を一時的に減らす」などして、負担を軽減させるように工夫してみましょう。新しい活動に取り組むのは、春に起こった変化が一段落してからにすることをおすすめします。 - ●リラックスツールを使う
- 入浴用のアロマオイルや、心を穏やかにしてくれる音楽をリラックスツールとして活用してみましょう。お風呂は、39℃前後のお湯に20分程度入ることが推奨されています。アロマオイルやお気に入りの入浴剤などを入れて香りを楽しむことで、よりリラックス効果が得られるでしょう。また、心が落ち着くタイプの音楽を寝転がりながら聴くといったリラックスタイムを確保するのも◎。
やりすぎはNG!注意したいストレス解消法
ストレスを解消したいがために、やけ食いや衝動買い、過度な飲酒などに走ってしまう方もいます。しかし、これらの行動は健康を害したり、依存してしまったりする可能性が高いだけでなく、場合によっては社会的な信用を失ってしまうリスクも。次のようなストレス解消法は特に依存しやすく、健康面や金銭面のリスクも高いため、避けたほうがいいでしょう。
●やけ食い
●過度な飲酒
●衝動買いなど金銭を無駄に使う
●ギャンブル
好きな食べ物や飲酒は適量を意識して、そればかりに頼らないようにすることが大切です。
~おわりに~
春先は、避けられないストレスの原因が発生してしまうことも珍しくありません。もし、仕事やプライベートで大きな変化がある場合は、できるだけ予定を詰めないようにしたり、家事や習い事は多少手を抜いてみたりと、ゆとりを持たせるようにすることが、ストレスを溜め込まないためのポイントです。ここで紹介したストレス解消法も、ぜひ実践してみてくださいね。
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