(星野牧子様について)
お仕事は保育士さん。年齢は23歳。保育士の仕事が楽しいのは「子どもの成長が感じられることです。『あのちっちゃかったケンタ君が、こんなに大きくなってもう卒園だなんて。私が年を取るわけだわ~』とか思ってしまいます。まだ23歳なんですが(笑)」とのことです。
※2013年取材 スタッフ、お客様の年齢、所属クラブは当時のものです。ご了承ください。
「小さい頃からぽっちゃり体型でした」
星野様がルネサンスに通っている目的を教えてください。
目的はダイエットです。うちは両親ともにぽっちゃり型で、私も小さい頃からずっとぽっちゃり体型でした。
スポーツは、子どもの頃から、とにかく不得意。できません、ごめんなさいというかんじです(今もそうです)。
一方、食べることは大好きで多いときは1日に6食いったり。回転寿司15皿のあとに、カレー食べたりすることもあって。
まあ、これだとやせないですよね。
「さすがに、やせないとマズイかな~と」
10代のときは、やせるための努力をしたことはありますか。
いやー、ないです。自分が太り気味という自覚はあったのですが、まいっか、まいっかで、ここまで来たというか。
ただ23歳にもなりまして、さすがにこれはマズいかな、少しはやせなきゃなと。
で、やせるには、やっぱり運動なのかなと思い、これはスポーツクラブかなと。
スポーツクラブなど自分には縁のない場所だと思っていましたが、そのときはやる気がみなぎっていたので、勢いに乗ってルネサンスに入会しました。
最近は、スポーツクラブの他に料理も始めました。やっぱり女性ですので料理の一つもできないと。でも、料理、やってみると楽しいですね。おいしいものが自分で作れるわけですから!
「筋トレやランニングをちょこっとやってます」
ルネサンス入会後は、どんな運動をしたのでしょうか。
筋トレとかランニングとかをちょこっと。
エアロビクスとかのスタジオものは、ちらっと見て面白そうとも思いましたが、とりあえずパスしてます。
ああいう、みんなでダンスするプログラムは緊張しますし、何かどんくさいことをやらかして、まわりの人に迷惑かけたくないです。いつかはやるかもしれませんが、とりあえずは見送りです。
スポーツが苦手なわたしにはマシンとかランニングとかの方が向いています。周囲に合わせなくていいし、自分だけの世界だから、徒競走とかみたく競争になりませんし。気楽といえば気楽ですよね。
「友だちのかすみんと一緒に通ってます」
筋トレはどのぐらいの頻度で行ったのでしょうか。
最初は、意気込みもあったので、週3回きっちり来ていました。でも、最近は、その頃よりは熱が冷めたので、頻度が少なくなったかな~。
私がルネサンスに入ったしばらく後には、友達の「かすみん」も入会してきました。
最近は、休みの前の日になると、かすみんから、「ホッシー、明日ルネサンスいく?」とか電話がかかってくるので、「うん、行く」と答えて、一緒に来ています。
かすみん主導になりました。
「一ヶ月で体重が減りました」
筋トレの効果はいかがでしたでしょうか。
効果、ありましたよ。そんなにハードにトレーニングしたわけでもなかったのですが、一ヶ月後に体重計に乗ると減っているんですね、これが。
おおぉ、です。いまは運動はじめて半年目ですが、ルネサンス入会前と比べて5キロ減りました。
一ヶ月目に体重が減った実感があってからは、食事も減らしました。といっても1日5食を3食に減らしただけですが(笑)。
運動すれば体重が減るというのが体感できると、「だったら、食事も減らそう(そしたら、もっとやせられるかも)」というふうに、やる気が出てくるんですよね。
「あと10キロ、減らしたいです」
この先のダイエット目標を教えてください。
あと10キロ減らしたいです。
おおぉ、です。いまは運動はじめて半年目ですが、ルネサンス入会前と比べて5キロ減りました。
今まで、ずっとぽっちゃり体型で「やせた」という経験がないので、どこまで減らせばいいのか見当がつきません。
ただ、いろいろ調べると私の年でこの身長だと、あとマイナス10キロが相場みたいなので。
トレーナー 竹内からひとこと
星野さんはあと10キロやせる必要があるのでしょうか?
いや、その必要はないでしょう。星野さんが求めていることは、「体重の数字を10キロ減らすこと」ではなく、「いい感じの見た目になること」だと思います。
だとすれば、筋肉をつけて体脂肪をあと5~7%減らせば、体重そのものはあと3キロ~5キロ減らすだけで、相当いいかんじの体型になれるはずです。重要なのは筋肉をつけることです。
この先は、胸・背中・足を筋トレしていけば、週二回のトレーニングでも減量できます。
一方、ランニングは、「持久力の増強」には役立ちますが、「筋肉量を増加させる」効果はあまりありません。やって害はありませんが、無理にやる必要はありません。やらなくてもOKです。
やせるために大事なのは、とにかく「筋肉をつけること」です。
筋肉がつく → 基礎代謝が上がる → 何もしなくてもやせる!
なぜ筋肉がそんなに重要なのでしょうか。
筋肉がつけば、基礎代謝が上がるので、極論すれば何もしないで眠っているだけでも、勝手に脂肪が燃焼して、やせていくことが可能になるからです。
基礎代謝とは何ですか。
基礎代謝とは、大きくは「何の運動もしなくても(寝ている間でも)体が消費するエネルギー(カロリー)」のことです。基礎代謝は子供のころは高いのですが、大人になるにつれ低くなります。 これが大人になるにつれて太りやすくなる理由です。
基礎代謝は、筋肉がつけば高くなります。やせたければ、まず筋肉をつけることです。
女性にも筋肉が必要な理由
女性はあまり筋肉ムキムキになりたくないと思うのですが。
芸能人を例に考えてみましょう。たとえば黒木メイサさんは美しいプロポーションで有名ですが、あれは筋肉が多い体型です。ということは、黒木さんは、見た目のスタイルはよいものの、おそらく体重はそれほど少なくないでしょう。筋肉は脂肪よりも重いですから。
女性ですから、マッチョになる必要はありません。しかし、スリムで美しい体型になるにはやはり筋肉が必要なのです。
運動経験がなくてもトレーニング効果は出る
星野さんはこれまで運動歴がないのに、トレーニングを始めて1カ月で減量効果が出ました。なぜでしょうか。
そこは話が逆です。
実は「これまで運動経験がない」という人の方が、トレーニングの効果は出やすいのです。
星野さんがマシンで運動したときに、体の奥のふだん使わない筋肉が動いたことでしょう。その筋肉は、とたんに活性化したはずです。だから効果が早く出たのです。
星野さんの減量が成功したことには、もう一つの理由があると思います。それは星野さんの「楽天的な性格」、もっとストレートにいうと「罪悪感に無縁のいいかげんな性格」、それがプラスに働きました。減量は、不真面目な人の方が成功しやすいのです。
罪悪感はダイエットの敵
「いいかげんな性格がプラスに作用した」と言いますと?
トレーニングの大敵は「罪悪感」です。
最初に自分にプレッシャーをかけまくって、何が何でも週3回と気合いを入れて、トレーニングは飛ばしまくって、そして力尽き、挫折してしまい、ああ、自分はダメだ、根気がない、精神力がないと罪悪感にかられ、その負のスパイラルの中で、結局、トレーニングをやめてしまう、これがスポーツクラブでのダイエットの最悪のコースです。
それよりは、星野様のように、たまにさぼっても、ま、いっかという調子で、何でもかんでも、とにかく適当に続けていれば、筋肉もつき、体重減というかたちで結果が出て、すると気分が良くなって、減量に前向きになり、明るい気持ちで食事を減らしたりできるようになると、筋肉はつく、食事は減らせるというように、良いスパイラルが生じてきて、ダイエットが成功するのです。
食事のルール
食事にはどのように気をつければよいでしょうか。
食事については、「寝る前3時間は、炭水化物や糖分を控える」というルールを守れば、それ以外は食べたいものを食べてOKです。具体的には、寝る前3時間は、ご飯、パン、麺類、チョコレートなど甘い物を控えてください。
夜に炭水化物を取っていけない理由は、そこから生じた糖分が、寝ている間に脂肪に変わってしまうからです。ちなみに肉はOKです。タンパク質なら、寝ている間に筋肉に変わってくれます。
炭水化物との付き合い方
とにかく炭水化物は制限すれば良いのでしょうか。
最近は「炭水化物制限ダイエット」という言葉が一人歩きしており、一日三食から炭水化物を完全追放する人もいるようですが、それはやりすぎです。物事ほどほどということがありますから。
人体の中でいちばん糖分を使うのは脳です。朝や昼に取った糖分は、昼間に仕事をしたり何かを考えたりする中で自然に消費されていきます。しかし、寝ている間は何も考えていません。行き場を失った糖分は、脂肪になるほかないのです。
寝る前、3時間の炭水化物と糖分を避ける。とにかくこれを気を付けてください。
トレーニングを長続きさせるために
今ぽっちゃり体型なのでスポーツクラブでダイエットしたい考えているという人に、「ある種の先輩」としてアドバイスなどあればお聞かせください。
私はダイエットはまだまだ途中なので、たいしたことはいえませんが、やらねば、やらねばと重い気持ちになるより、今日はさぼったけどまあいいやというぐらいの気分で適当に取り組んだ方が、長続きするような気がします。
ルネサンスはお風呂が広くて豪華なので、終わった後、それに入るのも楽しみなんですよね。そういうことに楽しみを見つけて、適当にやってるのがいいと思います。ルネサンスのみなさん、これからもよろしくお願いします。
星野様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。