(脇 麻由美様について)
脇 麻由美様(41歳)は、大阪生まれ神奈川育ち、現在は大和市にお住まい。フリーランスのアートディレクターとして、広告やcmの企画・制作に従事。趣味は音楽で、好きなバンドはプロディジー、AC/DC、ジャニスジョップリン、ピストルズなど。「筋トレの最初は、必ずガンズの『パラダイスシティ』を聞いて、アゲて行きます」とのこと(写真左は、ルネサンス大和 支配人 山田幸浩、右はトレーナー 井上洋祐)
※2014年取材 スタッフ、お客様の年齢、所属クラブは当時のものです。ご了承ください。

筋トレ。なりふりかまわず!
脇様がルネサンスに通っている目的を教えてください。

ルネサンスでは筋トレ中心です。
トレーナーの指導を受けながら、バーベル、ダンベル、マシンに励んでいます。プロテインも飲んでます。
目標は、「目指せ、マドンナみたいなカッコイイ体!」。
もう、なりふりかまわず、です(笑)。
減量はできたけれど・・・
なぜ、「カッコイイ体になりたい」と思うようになったのですか。
最初は、単にやせればいいと思っていました。
ルネサンスで運動して、食事も制限して、一時は6キロ減量できました(46キロ→40キロ)。でも、体重は落ちたはずなのに、鏡に映った自分の体は、あんまりカッコよくなくて…。
確かに細くはなりました。でも、パッとしない。主人には「みすぼらしい…」と言われました。
母親からも「あなた、ガリガリじゃないの、大丈夫?」と言われ、ルネサンスのジム仲間からも「最近、顔色悪くないですか?」と言われ、ついに悟りました。
そうか、「年を重ねると、やせるだけじゃダメなのか」、と。
若い頃は、やせさえすれば良かったけれど・・・
「40過ぎたら、やせるだけじゃダメ」とは?

若い頃だったら、単にやせればいい。それだけで「細ーい、モデルみたいー」とまわりから褒めてもらえるかもしれません。若いうちは、やせたときでも、重要なパーツは、プリッ、キュッとしてるから大丈夫なんです。
でも年齢を重ねると、体もゆるんだり垂れてきたり。その状態で細くなっても、カッコよくならない。やせても、単に貧弱になるだけ。つまり、主人や母親のいうとおりで、「みすぼらしい」んです。
こりゃマズいな、どうしようと思って、もう一度、自分に対し、「私はいったいどんな体になりたいのか」と問いかけてみたとき、自分の中から「マドンナ!」という答えが返ってきたんです。
目指せ、マドンナ!
なぜマドンナだったのですか。
マドンナは小学生の時に、ライク・ア・バージンのPVを見て、すぐに好きになりました。あの頃は、Tシャツの下半分をハサミでジョキジョキ切って、即席のヘソ出しルックを作って真似してみたり。
以来ずっとマドンナが好きで、大人になった今でも大好きです。マドンナって年齢を重ねても、かっこいい。あの体型、憧れる。それはやっぱり筋肉がしっかりあるからだ。だからマドンナは50歳を過ぎてもカッコいいんだ。よし、決めた、自分もマドンナを目指す! と。
そして筋トレを本格的に開始しました。最近は仕事に余裕ができてきたので、可能な限り週5回、一回2時間、トレーニングするようにしています。
ルネサンス大和は、山田さんや井上さんをはじめ、「筋肉のプロ」が揃っているから良いですよね。私の中では、ここは「大和ハードコアクラブ」です(笑)。
子供の頃は運動制限があった
40過ぎて筋トレを始めるとはスゴいことです。脇さんは、子供のころから運動好きだったのですか。
いえ、ぜんぜん。
実は、生まれつき心臓に疾患があって、小学校、中学校は、運動制限がありました。お医者さんから、激しい運動を禁じられていたんです。普通の運動や遊びはokでしたが、激しい運動は心臓に負担がかかるので控えるようにと。
中学、高校はバンド活動に明け暮れる、スポーツとは無縁な少女時代でした。
でも、運動神経はそれほど悪くなかったと思います。体育の時間でも球技など普通にできていましたし。
あ、いま思い出しました。そういえばわたし、小学校の時に空手道場に通ってました。
と言いつつ、空手をやっていた
空手は「激しい運動」のような気がするのですが。
いや、小学校の空手は形だけ。演武ですから。あの頃は、ジャッキーチェンとかブルースリーとか好きで、マネしたかったんです。
運動制限は、大人になった今は、だいぶ解除されました。もうほとんど何の運動をしてもokです。
20代では、スノボ、スキューバ、野外フェス
20代では、何かスポーツはしましたか。
20代半ばから30代前半まではスノーボードをやっていました。
練習して、それなりにジャンプもできるようになって、でも30代のときにジャンプに失敗して、頭から落下。そのとき股関節を負傷してしまい、それから3カ月は歩行困難。こういう経験をすると、もう高く飛ぶのが怖くなってしまい、だんだんとスノーボードからは遠ざかっていきました。
次に始めたのがスキューバダイビングです。沖縄の海で、マンタと泳ぎたかったんです。心臓疾患で制限もあるので、あまり深くは潜れませんでしたが、ライセンスも取って、そこそこ本格的に取り組みました。でも、やっぱりスキューバはお金も時間もかかる。今は、長期お休み中です。
あとは、音楽の野外フェスに参加することですかね。フジロックだと3日間ぶっ続けで、深夜までライブ三昧、就寝場所はテントという日々。相当に疲れるから、私にとってはスポーツです。
当時のスポーツクラブのイメージ
当時の脇さんにとって「スポーツクラブ」は、どんなイメージでしたか。

そうですね、「ちゃんとした大人の人たちが、アフターファイブに通う場所」というイメージでした。その頃、私の生活は、深夜まで仕事した後は毎晩朝まで飲みまくりで、帰宅して数時間、泥のように寝て、それから昼過ぎに出社して、また深夜まで仕事して、終わったらまた飲みに出て…という繰り返しだったので、スポーツクラブのような健康的な場所に自分が通うことはとても想像できませんでした。
体重は変わっていないのに、見た目がゆるんでいた
そんな脇さんが体型管理に目覚めたきっかけは?
35歳の時に、ふと鏡を見て、「なんか体型、ゆるんでない?」と思ったのがきっかけです。体重は変わってない。けれど体型が変わってるんです。それって、脂肪が増えて、たるんでるってことですよね。
その頃は、ラーメン、ピザ、居酒屋の毎日でした。若い頃はそれでも大丈夫だったんですけどね。ついに、これはさすがにヤバイかと。
そんな時、飲み会で音楽仲間の男友達に会うことがあったのですが、彼は、普段は私と同じくらい飲んでるくせに、体型は細マッチョだったんですね。「ねえ、何で、そんなにやせてるの?」って聞いてみたら、「おれ、ビリーやってるから」と意外な答えが。
ビリーというのは、あれ、一時期、流行った「ビリーズブートキャンプ」です。
彼が「脇の性格だとビリー絶対向いてる」と言うので、じゃあ、やってやろうじゃないか!と思って始めました。
M魂でビリーズブートキャンプ
脇さんは、どんな性格なのですか。
負けず嫌いだとは思います。スノボでも何でも最初はぜんぜんできないんですよね。メチャクチャ悔しくなります。そして、何が何でもやってやるぞという気になるんです。
最近は10日に1回、体組成計の記録をとっています。食事も毎日、記録してます。レコーディングダイエット、トレーニング、栄養補給。これだけ一生懸命やって、ボディメイクできなかったら、私アホだよなと。
自分で自分を追い込みたがる、そういう性格ではあるかもしれません。
体重は減ったけれど
ビリーズブートキャンプはやってみてどうでしたか。
初日から飛ばしたら、翌日、体中が痛くて立てなくなりました。こうなると負けず嫌い魂が刺激されて、絶対やる、ビリーバンドぐらい楽勝でやると心に決め、それからは、仕事が終わって深夜の3時とか4時に帰宅した後でも、ビリーに取り組むことにしました。
そういう「深夜のビリーズブートキャンプ」生活を、かれこれ1年ほど続けてみました。その間、食事制限もしました。
1年間、ビリーズブートキャンプに取り組んだ成果は。
一応、やせました。46キロが40キロになって。
ダイエット成功ですね
うーん、でも、細くはなったけどカッコ良くはならなかったわけですよ。おかしいなあ、こんなはずじゃなかったと。
ビリーズブートキャンプは有酸素運動に近い筋トレ
ルネサンス大和 井上トレーナーに質問です。ビリーズブートキャンプをやっても、筋肉はつかないのですか。

ビリーズブートキャンプは、良いプログラムです。しかし、あのプログラムは本質的には有酸素運動に近い筋トレなので、今ある体を劣化させないためには良いと思いますが、「筋肉を増強してかっこいい体になる」という目的には不向きかもしれません。
ファイトドゥがやりたくてルネサンスに入会
ふたたび脇さんに質問です。ビリーズブートキャンプが不発に終わって、それからどうしたのですか。

ビリーも1年やるとさすがに飽きてきました。夜中にやっているので、「ビクトリー!」もささやき声になるのも不本意で。
そんなある日、自宅近くのルネサンス大和で、「ファイトドゥ」というプログラムをやっていることを知りました。
ビリーも飽きてきたし、久々に格闘技らしいこともやりたいし、勢いで入会しました。
ファイトドゥは楽しかったです。でも筋肉はつかなかった。もはや筋トレをやるしかないと思い、ついにマシンを始めました。でも最初は相当に気恥ずかしかったですけどね。
自己流の限界に気づく
どんな風に恥ずかしかったのですか。

ジョギングマシンとか筋トレマシンに、必死な様子で取り組むのが、自分的にどうにも恥ずかしくて。スノーボードとかでも、影で一生懸命に練習したとしても、ゲレンデでは、余裕~!という感じで、颯爽と滑りたいじゃないですか。それと一緒で。
当時は、両手にダンベルを持ちながらウォーキングマシンをやったりもしていました。なるべく余裕あるように見せたかったんですね。今、考えると、我ながらカッコ悪いんですけど。
その頃は、食事制限もやってました。とにかく食べないダイエット。努力の甲斐あって体脂肪率も26%から14%にダウン。数字的にはバッチリです。
でも、でも、でも、数字は落ちても、見た目がぜんぜんかっこよくならない。ガリガリでみすぼらしいだけだったんです。
ビリーやってもダメ。自己流の筋トレもダメ。さすがに私も、何かおかしいと思い、ついにルネサンスのトレーナーさんに相談することにしました。
私の筋トレって無駄?
トレーナーからは何と言われましたか。

トレーナーの方からは「まず筋トレしてください」と言われました。へ、筋トレ? だったらもうしてますけど、と思って聞いてみたら、「すみません、いま脇さんがやってる運動では、筋肉をつけることは難しいと思います」と言われて、ガーン!でした。私の筋トレは「やってるつもり」にすぎなかったんです…。
筋肉を増やすために必要なこと
井上トレーナーに質問です。なぜ脇さんの運動では成果が出なかったのでしょうか。

ここは丁寧にお伝えすることにします。
もし脇さんの運動の目的が、「なまった体にカツを入れる」とか「単にやせれば良い」ということであれば、ウオーキングマシンのような有酸素運動と食事制限の組み合わせでも効果は得られます。
しかし、もし目的が「筋肉をつけたい(そしてカッコイイ体型になりたい)」ということであれば、話は別です。
筋肉をつけるために必要なことは何か。簡単に言いますと、必要なのは「タンパク質」と、「筋トレ」の2つです。
まず「タンパク質」ですが、筋肉をつけるには(新たに作るには)、そのための「材料」が必要です。筋肉の材料はタンパク質なので、それを豊富に含む食材、つまり、肉、魚、大豆、あるいはプロテインなどサプリメントを摂取する必要があります。
次に、「筋トレ」ですが、大切なのはターゲットにしている筋肉をしっかりと疲労させることです。
筋肉は、疲労した後、そこから回復する過程で強く大きくなります。これを「超回復」といいます。
脇さんが取り組んでいた、ダンベルを持ちながらのウオーキングや低負荷での筋トレは、今ある筋肉の質を高め、筋持久力を高めるという意味では有効です。しかし、超回復を通じて筋肉をつけるには、十分な疲労は得られないですね。
(脇 様): この話を聞いて、最初はガックリしました。自分の運動が、「やってるつもり」でしかなかったと、改めて思い知らされました。
こうなったら覚悟する。トレーナーに指導を受けて、筋トレやったると心に決めました。さっそく、「パーソナルトレーナー」というメニューを申し込んで、アドバイスをしていただきました。
パーソナルトレーナーからの意外な指摘
「パーソナルトレーナー」のご感想は。
いちばん最初に、「筋肉を増やそうとする場合、一時的には太ります」と言われ、えーっと思いました。
「筋肉を増やすには、タンパク質だけでなく、糖質、脂質、各種ビタミンもバランス良く取る必要がある。つまり、とりあえずは、色々たくさん食べないといけない、過度の食事制限などもっての他」という話でした。「食べたら体重増えませんか?」と聞いたら、「一時的には増えます。しかし、トレーニングをしながら必要な栄養素を摂れば、脂肪が落ちやすい体質になります」という回答でした。
カッコいい体になりたい一心でずっと食事制限してきたのに、それとは真逆の指摘。しかも一時的には太ると知ったので、だいぶ躊躇しましたが、「マドンナになりたいなら、やるしかない」と思い直して、トレーナーの言うとおりにすることにしました。
私の場合、体重増は半年前がピークでした。今はだんだん落ちはじめています。
ボディビルダーのノウハウで、ボディメイクを
いまメリハリのある体型づくりを考えている女性に向けて、「先輩ユーザーとしてのアドバイス」などあればお聞かせください。
ボディビルダーの体型作りノウハウは、女性の体作りにもすごく役立つ、とお伝えしたいです。
ボディビルディング(=ムキムキ)ではなく、ボディメイクと考えればよいわけですから。
ルネサンス大和では、山田さん、井上さんのような現役ボディビルダーがアドバイスしてくださるので、こんな良い環境はないと思います。
私は最初、山田さんや井上さんに質問するのはけっこう躊躇していました。恐れ多かったんですね。でも、話してみるとお二人とも気さくでとても親切な方でした。
これからルネサンス大和でボディメイクに取り組む女性は、ぜひ井上さんや山田さんにアドバイスを求めることをお勧めします。

(井上):自分たちの場合、見た目がコレなので、少々とっつきにくい部分があるのかもしれませんが、トレーナー一同、会員の皆様のカッコいい体作りに何とか貢献したいと思っておりますので、どうかお気軽にご質問いただければ幸いです。

(脇):井上さん、山田さん、ルネサンス大和のスタッフのみなさん、私はこれからも全力で頑張っていきますので、引き続き、どうかよろしくお願いします。
脇様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。