ジュニアスクール

目標をしっかり持って努力すればきっと報われる

池江 璃花子(いけえ りかこ)さん
(スイミングスクール生)

2000年7月4日生まれ。13歳。ルネサンスには週に6日、土曜日の朝練を含めて7回の練習を行っている。毎日の練習では平均6300メートルほど、多い日で7000メートルほど泳いでいるという。尊敬している選手は萩野公介選手。大会前に注意していることは食事・睡眠・補強。前日の就寝前に泳ぎやタイムなどのイメージトレーニングをして備えているそう。

ルネサンス亀戸に所属する中学2年生の池江璃花子選手。4月に開催されたトップスイマーが集まる日本選手権で50メートル自由形のインター・ナショナル標準記録を突破。数々の全国大会で優勝、入賞するなど優秀な成績を残す期待のスイマーだ。

初めてのスランプにも動じない強い心

今年3月に行われた全国JOCジュニアオリンピックカップ春季大会で、短水路100・50メートル自由形の中学新記録を樹立、4月に開催された日本選手権では、50メートル自由形4位を記録した期待の新星・池江璃花子選手にインタビューを行った。池江選手はルネサンス亀戸に所属する中学校2年生。水泳との出会いは3歳10ヶ月の頃だった。

「姉と兄が水泳を習っていたので、〝私もやりたい〟と言って習い始めました。小学校2年生になると上のクラスに上がったことがきっかけで、練習に力を入れるようになって。そのあと、3年生の春のJO(全国JOCジュニア オリンピックカップ春季水泳競技大会水球競技)に出場して、50メートルバタフライで3位に入賞することができました」

彼女はこの時、なんとジュニアオリンピック初出場にして全国大会3位という快挙を遂げたのだ。しかし、この後順調に記録を伸ばすことができたわけではなかったという。

「そのあと8ヶ月間ほどベストが出ませんでした。きっとJOで力を使いすぎて、燃え尽きてしまったんだと思います。結果が出なくてとても苦しい時期でしたが、あまり深く悩まないようにして練習をしましたね。がむしゃらに練習していたら、いつの間にか記録も伸びるようになっていました」

持ち前の前向きな心で初めて陥ったスランプの危機も見事に回避した池江選手。「マイナス思考だとタイムも延びなくなるし、自分だけではなく周りの人にも伝染するので、物事はできるだけポジティブに考えます」と話す姿は、すでにアスリートの風格を漂わせていた。

環境を変えることで変わった競技人生

池江選手がルネサンスに入ったのは、約1年前の中学校1年生の時。この選択が彼女にとってのターニングポイントとなる。 「前のクラブに所属していた小学校6年生の時に50メートル自由形で優勝してクラスが上がったことで、指導してくださっていたコーチが担当から外れることになって。その環境の中他のコーチのもとで続けても結果を出すことは難しいと感じて相談した結果、環境を変えるためにルネサンスに移籍することになりました。

勇気のいる決断でしたが、実力を伸ばすためにも第一歩を踏み出さねばと思ったんです。結果、その決断が大きな転機になりました。前のクラブにいたら成績が伸びないまま苦しんでいたかもしれませんし、ナショナル標準記録を突破することもできなかったかもしれません」

昨年の6月にルネサンスに移籍してから、タイムは驚くほど飛躍的に伸び続けている。現在の村上コーチや仲間たちと出会えたこと、そして環境の変化が選手人生に大きな影響を与えたのだ。

「移籍してからは練習の回数が増えて内容もハードになりましたが、充実していますよ。同時期に移籍してきたチームの仲間たちと励ましあいながら練習をしています。辛い練習もみんなと一緒なら乗り越えられるんです。レースのときにもお互いに応援をして、それが自分の力になっているって感じます。目標に向かって一緒に頑張っている友達の存在は大きいですね」

彼女に次の目標を聞くと「ジャパンオープンの50メートル自由形で3位以内、全国中学校水泳競技大会では50・100メートル自由形で2冠達成、日本選手権では短水路で50メートルバタフライ、50・100メートル自由形で中学新記録を出せるようにしたいです」と意気揚々と答えてくれた。

もちろん、その先にはリオデジャネイロオリンピック、東京オリンピックに出場し、メダルを獲得するというビジョンもしっかりと持っている。目前の目標を明確に設定してコツコツと練習を重ねる努力家であり、物事をポジティブに捉える安定したメンタル面を持っていることが彼女の強さの秘密なのかもしれない。周囲を和ませるあどけない笑顔を見せながらインタビューに応えてくれたが、練習となるとその表情は真剣そのもの。1人の立派なスイマーとしての責任感や強い決意を感じることができた。池江選手が世界の舞台に立ち活躍する姿が観られる日も、そう遠くはないはずだ。

コーチからのコメント

村上 二美也コーチ

自由形とバタフライをメインにしていますが、全種目スピードのある選手です。素直な姿勢でしっかりと話を聞いて練習に励んでいるので、それが現状の良い成績に繋がっているんだと思いますね。現在は100メートル自由形でランキング8位ですが、これからどんどん伸びて、リオデジャネイロオリンピック出場も狙えると思います。人間力向上が競技力向上に繋がるので、今以上にしっかりとした人間形成をして立派な選手、人間になってほしいですね。