肩こり解消は普段の姿勢から!
肩こりを悪化させる姿勢・正しい姿勢

マッサージや整体に行ったときに、「どこがつらいですか?」と聞かれて「肩」と答える方も多いのではないでしょうか。
肩こりの原因はさまざまですが、日常の姿勢の崩れからくるケースが多々あります。特定の筋肉や骨に負荷が偏った姿勢がクセになると、身体がその形を覚えて 骨格が変形していってしまうのです。 今回は、立っているとき・座っているときそれぞれの「肩こりを悪化させる姿勢」、そして「正しい姿勢」についてご紹介します。

立ち姿勢では猫背に注意!

猫背の姿勢では頭の重みが前にかたむくので、それを支えるために肩の筋肉に負荷がかかります。 人間の頭の重さは、成人で体重の約10%ほど――体重が50kgの方の場合、頭の重さは約5kgです。 500mlのペットボトル10本、あるいは5kg分のお米の袋と考えると、意外と重いというイメージがわくのではないでしょうか。

猫背の姿勢は首・肩に大きな負担

同じ5kgでも、支える角度が違うだけで、実際の負担は2倍にも3倍にもなってしまいます。 そのため、いつも猫背でいると、肩にかかる負担がどんどん蓄積して、肩こりの原因になってしまうのです。

  • 【よい姿勢のポイント】
  • ●ひざをまっすぐ伸ばす
  • ●おへその下に力を入れて、骨盤を立てるイメージ
  • ●肩甲骨を軽く後方に引き、自然に胸を張る
  • ●あごは少し引く
  • ●頭頂部を真上から引っ張られている感覚で、力みすぎず、自然に背筋を伸ばす

座り姿勢もチェックしよう!

机に長く座っていることが多く、パソコンを日常的に使用するデスクワークの方などは、特に座り姿勢に注意が必要です。

悪い座り方

  • ●背中を丸めた前傾姿勢(猫背)
  • ●首がうつむきがちになっている

立っているときと同じく、座っているときにも猫背は身体に負担をかけます。 デスクワークや読書をしていると、集中しすぎるあまり、気づくと前のめりになっていることがあるので要注意です。

座っているときの正しい姿勢

  • ●背もたれと腰をおへその下に力を入れて骨盤を立てるイメージ
  • ●背筋をまっすぐ伸ばす

目線が20~30度下に向くように、いすやテーブルの高さ、パソコンの画面の角度などを調節しましょう。 また、足を組むのも骨盤のバランスが崩れてしまうため、頻繁に組むクセがある方は気をつけてみてくださいね。

~おわりに~
姿勢というのは「クセ」になりがちで、一度クセになってしまうと、気づかないうちについついその姿勢になっていたりします。こまめにチェックして姿勢を正しく保つことが大切です。

「なんだか肩が重い」「背中が曲がっている」「今までずっと首が下向きだった」と気づけたら、上記のポイントに気をつけて姿勢を正します。 大きく後ろにそるように伸びをしたり、首をぐるりと回してストレッチするなどして、首や肩が悪い姿勢に固まってしまうのを予防しましょう。