
ダイエット中の食事、
リバウンドしないためのポイントは?
ダイエットといえばまず食事制限…と思いがち。確かに、糖質や脂質を控える食生活はダイエットのためには必要です。しかし、やり方を誤るとリバウンドや体調不良、肌の不調などの原因となる可能性も。必要な栄養や食生活のポイントを踏まえて、健康的な減量を目指したいところです。
ここでは、ダイエット中の食べ物選びのポイントや、食習慣の注意点を解説します。
ダイエット中の食材選びはどうすべき?
まずは、ダイエット中の食べ物選びのコツを見ていきましょう。
糖質を控える
白米やパン、麺類、甘い物に多く含まれる糖質。これは、血糖値が上昇する要因のひとつで、「糖質制限ダイエット」がよく知られているように、糖質の多い物を控えることはダイエットに効果的です。
ミネラルをとる
毎日の食事で不足しがちな栄養が、ミネラルです。この栄養素は体の代謝に大きく関わるため、ダイエット中は意識してとりたいところ。ミネラルは、特に不足しやすい鉄とマグネシウムを豊富に含む食材を選ぶといいでしょう。
- ●鉄が豊富
- 赤身肉や赤身の魚(マグロ、カツオ)などの動物性食品
- ●マグネシウムが豊富
- 魚介類、海藻類、大豆 など

食物繊維をとる
食物繊維には、次のような働きがあります。
●糖質の吸収を抑えて、血糖値の上昇を緩やかにする
●脂質やコレステロールの吸収を抑える
●腸内環境を整える
いずれもダイエットや美容にとってうれしい作用。野菜やきのこ類、大豆製品、海藻類、玄米などの食物繊維を多く含む食材を積極的に取り入れましょう。
たんぱく質を必ずとる
糖質の代謝を促してくれるビタミンB1は、豚肉などの肉類、卵、魚介類、大豆製品などに多く含まれています。このビタミンB1をしっかりとるためには、たんぱく質も毎日の食事に必ず取り入れることが大切です。
カロリーを抑えつつ満腹感を得られる食材選び

いくらダイエット中とはいえ、食べる量を制限して空腹を感じるのはつらいもの。空腹によるストレスは、反動で食べすぎてしまうことにもつながりかねません。カロリーを抑えつつ、きちんと満腹感を得られる食事のポイントを押さえておきましょう。
- ●野菜を多めにする
- 野菜をたくさん食べることで、不足しがちなビタミンや食物繊維を豊富にとることができます。栄養価の高い、旬の野菜を豊富に取り入れた食事にすると◎。
- ●カサ増しできる低カロリーの食材を使う
- 低カロリーの食材ならカサ増ししやすく、満腹感を得やすくなります。低カロリーで栄養価が高いきのこ類や木綿豆腐、もやしを使ったメニューがおすすめ。
- ●よく噛んで食べる食材を使う
- よく噛むことは、脳の「満腹中枢」を刺激して食欲を抑えることにもつながるといわれています。そのため、根菜類(ごぼう、レンコンなど)のような噛み応えのある食材を利用することで、満足感を得やすくなるでしょう。
リバウンド防止にも!ダイエット中の食習慣のポイント
ここからは、ダイエット中に心掛けたい5つの食習慣をご紹介。ダイエット後も継続して習慣化することで、リバウンド防止となるでしょう。
水をたくさん飲む
水をたくさん飲めば、老廃物の排泄を促すことができるため、体がむくみやすい方におすすめです。また、水を飲むと胃腸の働きが活性化され、食べ物も消化されやすくなります。飲む量の目安は、1日につき1.5L以上。冷水は体を冷やしてしまうため、常温の水や白湯を飲みましょう。
野菜から食べる
食事の際は、食べる順番を意識してください。食物繊維が豊富な野菜を先に食べれば、血糖値の急激な上昇を抑えられ、体脂肪の蓄積予防にもなります。まずは野菜を食べてから、肉類や魚類を食べましょう。
夜10時以降はなるべく食べない
夜10時から夜中の2時までの時間帯は、体に脂肪をつけやすくするたんぱく質「BMAL1(ビーマルワン)」が活性化します。また、夜は活動量が減るために、食べた物をなかなか消化しきれないというデメリットも。夕飯はなるべく早めに済ませて、夜遅くの食事は避けましょう。
アルコールとおつまみにも注意
お酒は、太りやすい物と太りにくい物に分けられます。
ビールや日本酒、白ワイン、シャンパンなどの醸造酒は太りやすいです。そのため、ダイエット中にお酒を飲むなら、焼酎やウイスキー、ジン、ウォッカなどの蒸留酒がおすすめです。
なお、お酒を飲むと栄養の吸収が活性化されるため、糖質を吸収しやすくなる上、アルコールの代謝にビタミンとミネラルが多く消費されてしまいます。そのため、お酒を飲むときは野菜などで食物繊維をとってからほかの食べ物を食べるようにして、血糖値の上昇を緩やかにしましょう。飲みすぎにも要注意です。

栄養不足が太る原因の可能性も
ダイエット中とはいえ、過度に食事量を減らすと栄養不足に陥ってしまいます。特に、ビタミンやミネラルが足りないと、摂取した物がうまく代謝されません。食事制限をしているにもかかわらず太ってしまう原因は、こうした栄養不足にある可能性も考えられます。
健康的な体を作る上で欠かせないたんぱく質やビタミン、ミネラルをとれる食材をバランス良く食べて、栄養不足とならないようにしましょう。
~おわりに~
食事制限は確かにダイエット効果が期待できますが、過度に制限すると必要な栄養もとれなくなってしまったり、ストレスによるリバウンドのリスクが高くなったりします。無理な食事制限はせず、栄養バランスのとれた食事を楽しみながら、健康的なダイエットを目指しましょう。
また、健康的にやせるためには、食事の管理と併せてしっかり体を動かすことも重要。定期的にジムやスポーツクラブへ通って、運動を習慣化してもいいでしょう。
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記事監修
- 株式会社ルネサンス
管理栄養士
石神 咲希 - フィットネストレーナーとして栄養・運動指導を経験したのち、現在はボディメイク系プログラムの開発や自治体向け栄養セミナーの講師、さらにジュニアアスリートへの栄養サポートなど、さまざまな分野に携わる。