効果的に体を温める冷えとり
ファッションのポイントは?

冬場の冷えを予防・改善するためには、洋服に配慮することも大切です。毎日何気なく選んでいる服が、実は冷えを防げていなかった…という可能性も。服を選ぶ際は、特に温めるべき体の部位や、保温効果のあるアイテムを知っていることで、効率的に体を温めることができます。そこで、冬に実践したい「冷えとりファッション」のポイントを紹介します。

着る服を選ぶ前に確認したい、
体を温めるポイント~

冷えとりファッションのポイントは、首・手首・足首の「3首」を冷やさないということです。どれだけ厚着をしていても、この3首が露出していたり、十分に重ね着されていなかったりすると、冷えを感じやすくなってしまいます。

その理由は、3首の皮膚の近くには、太い動脈が通っているため、気温の影響を受けやすく、この部分が冷えると血流が停滞してしまうのです。全身の血流を良くするためには、きちんとこの部位を温めることが大切。これを踏まえて、冷えとりファッションにおける服選びのコツを見ていきましょう。

おなか周りも大切!トップス編

まずは、トップスの選び方を見ていきましょう。上半身のコーディネートでは、首や手首をきちんと温めるほか、おなかや腰周りをしっかり保温することが大切です。

ハイネックやタートルネックが◎

冷やしてはいけない3首の中でも、首は最も重要な部位といわれています。首の後ろをきちんと保温することで、全身に温かい血流が巡るようになり、手足の血行促進や肩こり解消にも効果が期待できます。

そのため、トップスはしっかりと首元を保温できる、ハイネックやタートルネックなどがおすすめ。首元が開いているタイプのトップスを選ぶ場合は、ストールやマフラー、ネックウォーマーなどを活用しましょう。

手首までカバーする袖の物

手首部分を露出してしまう七分袖や九分袖ではなく、手首までしっかりとカバーできる長袖を選ぶことがポイントです。もし、手首部分が出るデザインの物や、袖口が広く冷気が入りやすいトップスの場合は、リストウォーマーやリストバンドを活用しましょう。

おなか・腰周りを温めるアイテム

おなかや腰周りの冷えは女性の大敵。冷えやすいシーズンは腰腹巻きを使うなどして、しっかり保温しましょう。薄手で伸縮性のある絹素材の物が、保温性が高い上に着け心地も良く、上から服を着ても目立たないのでおすすめです。

足元まで意識したいボトムス編

続いて、ボトムス選びのポイントを見ていきましょう。下半身のコーディネートでは、冷えやすい足元をしっかり保温することが重要です。靴下や靴を適当に選ぶと、思わぬところで冷えてしまうリスクも。

スカートよりもパンツがベター

冷えを予防するファッションなら、パンツスタイルが基本です。これはもちろん、パンツで脚全体を保温できるため。ボーイッシュな印象になってしまうことを避けたい場合は、アクセサリー使いやトップス選びを工夫して、フェミニンさを出していきましょう。

スカートの場合は、厚めのタイツやレギンス、レッグウォーマーなどで、脚全体をしっかり温めます。

特に足が冷えるなら「ソックスの重ね履き」

足元が冷えやすい方の場合、ソックスを重ね履きするのがいいでしょう。ただ、ソックスを重ねて履くのではなく、吸湿性と放湿性に優れたシルクのソックスの上に、綿のソックスを重ねるのがおすすめ。シルクと綿を交互に2~4枚重ねて履くといいようです。

また、履き心地の良さを重視するのであれば、1枚目を5本指ソックスにしてみましょう。締め付けの負担も少なく、足の指をのびのびと動かせます。

コーディネートしやすく足全体を保温する靴

冬の靴選びでは、ショートブーツやスリッポン、スニーカーなどがおすすめです。これらのタイプの靴は、足全体を保温しつつ、どんな服でもコーディネートしやすいというメリットがあります。

ショートブーツ

ショートブーツは足首までカバーしてくれるので、中でも保温性は抜群。旬のアイテムということもあって、デザインも豊富にあり、お気に入りの一足を見つけやすいでしょう。重ね履きしたソックスを、ちらりと見せて履くと今っぽくていいですね。

●スリッポン
シンプルなデザインとフォルムがかわいらしいスリッポンは、厚手のソックスでも履きやすいです。最近は、インソールがボアになったデザインの物がトレンド。そういったアイテムを選んで、いっそう保温性を高めたいところです。
●スニーカー
靴下の重ね履きをしている場合や厚めのタイツをはいている場合は、靴ひもを調節することでサイズ調整しやすいスニーカーが◎。カジュアルな服装のときはもちろん、フェミニンなコーディネートの際にスニーカーでカジュアルダウンしてみるのもおしゃれ。

また、冷えとりファッションの靴選びで気を付けたいのは、ロングブーツです。脚の広範囲を防寒できそうと思いがちですが、血行が悪くなり、冷えやむくみの原因となる可能性もあります。長時間の外出の際は、ロングブーツは避けたほうがいいでしょう。

~おわりに~
冷えとりファッションは、選べる服のデザインやコーディネートが限られてしまう…と感じる方もいるかもしれません。しかし、最低限のポイントさえ押さえていれば、あとはアクセサリーやマフラー、帽子などの小物と組み合わせたり、ソックスや靴をアクセントにした着こなしをしたりすることで、十分おしゃれを楽しめるはず。この冬はしっかり冷えを防ぎながら、ファッションを楽しみましょう!