日常に取り入れたい
花粉症対策

鼻づまりや目元のかゆみなど、花粉症の症状は長引くとつらく、ストレスや不眠の原因にもなってしまいます。花粉症の症状が出た場合は、薬だけでなく、生活習慣の中にセルフケアを取り入れて、早めに症状を改善させていきたいものです。そこで、花粉シーズンに知っておきたい、日常に取り入れやすい花粉症ケアの方法をご紹介します。

目・鼻・喉のケア

花粉症の症状が出てしまった場合は、花粉が粘膜に付着することで症状の出やすい目元や鼻、喉のケアを重点的に行うことが大切です。「花粉症かも?」と感じた場合は、以下のような方法を実践してみましょう。

目元を冷やす

屋外などで目に花粉が入ってかゆみを感じたときには、まずは洗眼薬で洗い流してください。この際、洗眼薬は防腐剤フリーの物を使いましょう。また、目薬をさす際は、アレルギー専用の目薬がおすすめです。

かゆみが強い場合は、強くこすらずに冷やしタオルなどで目を冷やしましょう。まぶたの上にしばらく置くと、かゆみがやわらぎます。

鼻と喉を保湿する

鼻と喉の粘膜の乾燥は、花粉による炎症を引き起こす原因となるため、常に保湿を心掛けましょう。「濡れマスクをする」「部屋では常に加湿器を使用する」「のど飴をなめる」などして、鼻と喉を潤すことを意識してください。

鼻の通りが良くなるツボを刺激する

鼻が詰まっているときは、鼻の通りを良くするツボを刺激してみましょう。「鼻通(びつう)」という小鼻の上のくぼみ部分のツボを指で上下に50~60回こすると、鼻の通りの改善が期待できます。

日常生活における注意点

花粉症の薬を使用しているのに症状が改善されない…という場合は、生活習慣に原因がある可能性も。ここからは、花粉シーズンに実践したい花粉との接触を防ぐポイントや、花粉症を悪化させない生活習慣についてご紹介します。

掃除をこまめにする

外出時に着ていた衣服に付着したり、扉や窓から入り込んだりと、花粉はさまざまなところから家の中に侵入しています。ですから、花粉シーズンは特にこまめに掃除を行いましょう。

花粉症対策として、カーペットや床、カーテン、家具などに付着した花粉を、しっかりと取り除く必要があります。掃除の際は、舞い上がる花粉やほこりを吸い込んでしまわないよう、マスクを着用してください。

窓の開閉は慎重に

室内の換気をするにあたっては窓を開ける必要がありますが、換気のタイミングにも注意してください。花粉の飛散量の多い、晴れて風の強い日や昼過ぎは、窓は閉め切っておきましょう。

また、換気をする場合、窓を開けるのは10cm程度にとどめつつ、網戸やレースのカーテンをしておくと、花粉の侵入を抑えることができます。

喫煙・飲酒は控える

花粉症の症状が出ているときは、喫煙と飲酒は控えましょう。たばこは鼻の粘膜を刺激し、花粉症の症状を悪化させるリスクがあります。また、アルコールをとりすぎると、血管が拡張して、鼻づまりや目の充血などの症状が出やすくなりますので、控えるようにしてください。

メイクでカバーする

顔全体に花粉がついてしまうのを防ぐためにも、メイクでカバーすることもポイントです。素肌では、花粉がじかについてしまうため、肌の表面をファンデーションやフェイスパウダーで覆ってください。パウダータイプのファンデーションであれば、花粉のつきにくい、さらりとした肌に仕上がります。

ストレスを溜めない生活を送る

ストレスは、自律神経のバランスを悪化させることから、ストレスの多い生活を送っていると、アレルギー症状が出やすくなるといわれています。
花粉症の症状自体がすでに大きなストレスとなっているケースが多いため、できるだけ規則正しい生活を意識しながら、リフレッシュの時間を作ることが大切です。

バランスのとれた食生活

日頃から栄養バランスのとれた食生活を意識して、アルコールや刺激の強い香辛料などは控えましょう。ファーストフードやインスタント食品などが中心の食生活も避けたほうが◎。

十分な睡眠

睡眠不足は、ストレスの大きな原因です。毎日しっかり睡眠をとって、疲労を溜めないようにしましょう。特に春は、仕事や私生活で環境変化がある方も多く、精神的にストレスを受けやすいシーズン。意識して、リフレッシュや休養できる時間を作ることをおすすめします。

アロマでリラックス

アロマは、香りによって脳をリラックス状態にさせることで、自律神経やホルモン、免疫などの働きを整える効果があります。アロマも花粉症に効果的といわれているため、実践してみてはいかがでしょうか。花粉症ケアには、次のようなアロマがおすすめです。

  • ●ユーカリ
  • ●ペパーミント
  • ●ティーツリー
  • ●レモン
  • ●ラベンダー

これらの香りには、粘膜の腫れのケアや炎症予防が期待できるそうです。好みの香りのアロマを見つけて試してみることで、心身が癒やされ、リフレッシュにもつながるでしょう。

~おわりに~
花粉症の症状は、放置しておくと重症化するリスクもあるため、早めのケアが必要です。症状がひどくなると、仕事や日常生活にも影響が出てしまいます。症状が長引く場合は早めに病院を受診し、適切な治療を受けましょう。