
血行不良が招く体の不調とは?
顔や体調に出るサインを知ろう
冬は冷えや運動不足によって血行不良になりやすく、その血行不良によってさらに体が冷えてしまう…という悪循環を起こしがちなシーズン。血行不良に陥ると、体にはさまざまな不調が表れます。そのため、血行不良の原因を知って、それ以上悪化する前に対策をしていくことが大切。そこで、血行不良の原因のほか、血行不良がもたらす体の不調や自覚症状について紹介します。
そもそも「血行」とは何を指すの?
全身を巡る血液は、酸素や栄養を体の末端の細胞まで運び、さらに老廃物や二酸化炭素を排出するために運び出す役割を果たしています。
「血行」とは、体に血が巡ることを指します。血行と似た言葉に「血流」がありますが、血行が体全体の血の巡りを指すのに対して、血流は血液が血管を流れることをいいます。血行が滞るとどうなるかというと、酸素や栄養が全身に行き届かない上、老廃物も蓄積されてしまいます。その結果、肩こりやむくみ、冷え、生理不順、自律神経の乱れといった、さまざまな体の不調が引き起こされるのです。
血行不良がさらに進行すると、重い疾患に発展してしまうリスクも。そのため、全身の血の巡りが良くなるよう、早めの対策をとることが大切なのです。
血行不良が引き起こす不調
まずは、血行不良が原因となって起こる体の不調には、どのような症状があるのかを見ていきましょう。
肩こり・腰痛・関節痛
血行不良によって体内の物質が十分に運搬されずにいると、筋肉を動かしたときに発生する疲労物質が停滞するようになります。そして、疲労物質が蓄積された結果、その筋肉が緊張状態になったり炎症を起こしたりして、痛みを感じるのです。特に、頭を支える首や肩、体の軸となる腰、常に動かす必要がある関節などに痛みが生じるようになります。
冷え症
血行不良で血の巡りが悪くなると、特に体の末端の冷えを引き起こしやすくなります。これは、手足が心臓から離れており、血管が細いということも大きな要因です。冷え症が続くと、全身の冷えによる風邪や頭痛、下腹部痛など、さまざまな不調が引き起こされやすくなります。

むくみ
下半身の血行不良によって引き起こされるのが、脚のむくみです。飛行機での長距離移動でずっと座っていたら、ふくらはぎから下がむくんで靴が履けなくなってしまった…という経験のある方も多いはず。
下肢の血流は、ふくらはぎの筋肉が収縮すること=筋ポンプ作用によって促されますが、座ったまま(立ったまま)の姿勢を長時間続けることによってその作用が低下し、心臓に向かって流れる血流が停滞してしまいます。すると、血管に炎症が起こって血管の外へ血液の水分がしみだします。それが組織のあいだなどにたまった結果、血行不良を起こし、むくみにつながるのです。
眼精疲労
目の血管が血行不良になると眼精疲労となり、目がしょぼしょぼしたり、頭痛や肩こりなどの症状が表れたりします。特に、パソコンで長時間作業をしたり、細かい文字を見続けたりすると、目の周辺の血の巡りが停滞しやすくなります。
血行不良の自覚症状
血行不良のサインとして、顔や体調に表れる症状を知ることも大切です。次のような症状にあてはまる場合は、意識して生活習慣を改善したり、積極的に体を動かしたりして、血の巡りを向上させていくことをおすすめします。

顔に出る症状
- ●脱毛が多く、頭髪が薄くなった
- ●吹き出物が出やすい
- ●赤ら顔
- ●顔にシミができる
- ●舌の色が赤黒い
- ●歯茎の色が赤黒い
- ●鼻の頭が赤い(毛細血管が目立つ)
- ●耳鳴りが頻繁に起きる
- ●目の下にクマがある
- ●目が充血気味で、視界がかすむ
体調に出る症状
- ●肩がこりやすい
- ●皮膚がどす黒く、皮膚をつかむと赤い色がなかなか引かない
- ●傷が治りにくい
- ●便秘しがち
- ●痔が悪化しやすい
- ●生理痛や生理不順がひどい
- ●心臓あたりが痛む、不整脈が起きる
- ●腰痛がある
- ●下半身が冷える
- ●手足がしびれたり、震えたりする
- ●手のひらが赤い
- ●寒いと皮膚の色が悪くなる
- ●ぶつけるとアザになりやすい、身に覚えのないアザがある
血行不良を招く生活習慣
最後に、血行不良の原因となる生活習慣について見ていきましょう。
運動不足やストレス
血行不良の大きな原因が、運動不足。私たちの体は、筋肉を動かすことで全身の隅々まで血液が循環するため、体を動かさずにいると、当然血の巡りは滞ってしまいます。また、ストレスによって自律神経が乱れることでも、血液循環をコントロールする機能が正常に働かなくなり、血行不良を引き起こすといわれているのです。
食生活の乱れ
食生活の乱れも、血の巡りを悪化させます。特に、緑黄色野菜や魚、豆類などをあまり食べずにいると、血の巡りを良くしたり筋肉を働かせたりするために必要な栄養素が不足し、血行不良を招きます。

さらに、次のような成分を多く含む食生活が続くことも、血液中の糖質や脂質が増えてしまい、血の巡りを妨げるドロドロした血液の原因となります。
- ●化学調味料
- ●食品添加物
- ●塩分
- ●糖質
- ●動物性脂肪、コレステロール
- ●ジャンクフードや清涼飲料
塩分や糖質、脂質、コレステロールは、体にとってある程度は必要ですが、とりすぎはドロドロ血液につながってしまいます。ドロドロ血液は体の末端まで届きにくいため、全身に酸素や栄養が運ばれず、老廃物もきちんと回収されなくなってしまいます。
~おわりに~
血行不良はさまざまな症状がサインとなって、体調に表れます。心当たりのある方は、血の巡りを向上させるための対策をとっていきましょう。また、血行不良の原因となる生活習慣の乱れは、いずれも仕事や家庭で忙しい現代人が陥りがち。まずは生活を見直し、ちょっとしたことからでも意識して改善していくようにしましょう。
また、血行不良や冷えを解消するためには、ジムやフィットネスクラブで定期的にエクササイズをすることもおすすめです。気持ち良く体を動かせば、代謝アップやリフレッシュなど、うれしい効果が期待できるでしょう。
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