
初心者向け|コースデビュー前に知りたいゴルフの基本ルールとマナー
ゴルフにはさまざまな用語やルール、ペナルティなどがあるため、初めてプレーする方にとっては疑問も多いかもしれません。そこで、ゴルフ初心者の方がコースデビューまでに最低限押さえておきたい基礎知識を解説します。
初心者におすすめの練習方法や守るべきマナーも併せて紹介しますので、安心してプレーできるように確認しておきましょう。
ゴルフの基本ルールとゲームの流れ
ゴルフは合計スコアの少なさを競い合う競技です。ボールを打った数と罰打数の合計がスコアとなり、その合計数の少ない人が勝ちとなります。罰打数とはペナルティによって与えられる打数のことです。
まずは、ゴルフの基本的なルールやコースの構成、プレーの流れなどをひとつずつ確認していきましょう。
ホール数
ゴルフのコースにはホールが合計18個あり、1ラウンド18ホールの合計スコアを競い合います。なお、中には27ホールや36ホール、場合によってはそれ以上のゴルフ場もあります。
スコアの計算方法
ゴルフのスコアは、「ボールを打った数(空振り含む)+ペナルティで加えられる罰打数の合計」でカウントするのが基本です。
ゴルフのコースの構成
ゴルフのコースは一般的にアウトコースとインコースに分かれており、1~9番ホールがアウトコース、10~18番がインコースとなります。
各ホールは規定打数が決まっており、これを「パー」と呼びます。パーの数は18ホール合計で「72」が基本で、ゴルフ場によっては70や71のところもあります。コースをラウンドする際は、この規定打数を目標にプレーすることになります。
ゴルフのプレーの流れ
ゴルフは、一般的に次の流れでプレーします。
- <ゴルフのプレーの流れ>
-
- ゴルフコースへチェックイン
- プレーする服装に着替える
- ラウンド前のウォームアップや練習、ラウンドの準備
- 前半ラウンド
- 昼食休憩
- 後半ラウンド
- お風呂で汗を流し、着替える
- チェックアウト
ここでは前半と後半に分けてプレーする場合を紹介しましたが、最近はスループレーも増えています。この場合、18ホールを休憩なしでラウンドすることになります。
打順については、最初はスタート抽選器で順番を決めて、以降の各スタート地点(ティーイングエリア)からは前のホールでスコアが良かった人から打っていきます。その後コース内に散らばったボールは、ホール(カップ)からボールまでの距離が遠い人から打つのが基本です。
ただし、スムーズな進行のために、ホール(カップ)からボールまでの距離が近い人が先に打ってもルール違反にはなりません。
初心者が知っておきたいゴルフ用語や押さえておきたいポイント

ゴルフには、さまざまな用語があります。ここでは、初心者が押さえておきたい用語とその意味を、コースに関するものとスコアに関するもの別にまとめました。
■コースに関する用語
用語 | 意味 |
---|---|
ティーイングエリア | 各ホールで最初に打つスタート地点 |
フェアウェイ | ホールの中央からグリーンへ続く短い芝生のエリア |
ラフ | フェアウェイの両脇にある長い芝生のエリア |
バンカー | 砂場 |
ペナルティエリア | 池や川、 水路などの水域やブッシュ、崖といったエリア |
パッティンググリーン | コースの最終段階に存在するエリア。 カップが設置されている。旗が目印 |
OB (アウトオブバウンズ) | プレーができる区域外。 この場所からは打てない |
プレーイング4 (前進4打) | ティーショットがOBになった場合、前方にある特設ティーから打つことができるというローカルルールです。この場合のショットは4打目となります。 |

■スコアに関する用語
用語 | 意味 |
---|---|
パー | 各ホールの規定打数 |
ボギー | ホールのパーよりも1打多かった場合のスコアの呼び方 |
ダブルボギー | ホールのパーよりも2打多かった場合のスコアの呼び方 |
トリプルボギー | ホールのパーよりも3打多かった場合のスコアの呼び方 |
ダブルパー | ホールのパーの2倍打ってしまうこと |
バーディー | スコアがパーよりも1打少ない状態で上がった場合の呼び方 |
イーグル | スコアがパーよりも2打少ない状態で上がった場合の呼び方 |
アルバトロス | スコアがパーよりも3打少ない状態で上がった場合の呼び方 |
初心者向けのゴルフの練習方法

ゴルフ初心者の方は、どのような練習方法が効率良く上達できるのでしょうか。ゴルフの練習方法は、練習場やスクールの利用か、打ちっ放しゴルフの利用の2つに大きく分けられます。
練習場やスクールでの練習
練習場やスクールではゴルフを一から学べるため、初心者におすすめの練習方法です。コースレッスンなら、実際のゴルフコースに出てゴルフコーチとラウンドしながらレッスンを受けられます。
打ちっ放しゴルフ
打ちっ放しゴルフには、予約なしで気軽に行けるというメリットがあります。コースに出る前の基本的なショットの練習や、ボールの飛距離や軌道を確認したい場合におすすめです。
初心者が押さえておきたいゴルフのマナーとエチケット

ゴルフには、守るべきマナーやエチケットがいくつかあります。お互いに気持ちよくプレーするためにも、ここで基本的なものを確認しておきましょう。
ドレスコード、服装のマナーを守る
ゴルフ場はそれぞれドレスコードや服装について指定しているところもあるため、事前に確認しておきましょう。クラブハウスに入る際にジャケットの着用が必要なコースもあります。
スタート時間の1時間前にはコースに到着する
プレー開始の1時間前にはコースへ入りましょう。ラウンド前にはウォームアップや練習、ラウンドの準備などを行います。
プレー中に他人のラインを踏まない
ラインとは、ボールの位置からカップに入れるために通ると想定されるルートのことです。プレー中は他人のラインを踏んではいけません。
ボールマークは自分で直す
ボールマークとは、ボールがグリーン上に落ちた際にできる芝生のくぼみです。グリーンフォークで芝を寄せて自分で直します。
プレーファーストを守る
自分の打順が来たら、構えてすぐに打ちます。素振りは1回か2回までにしましょう。また、コース上のボールを探す所要時間は3分までとなっています。
自分の打順が来る前に、次に使うクラブを決めて2~3本持っていき、スムーズにショットに入れるようにしましょう。
他人の集中を妨げない
プレー中に大声を出す、他人のプレーを邪魔するなどの迷惑をかける行為は禁止です。
ディボットを自分で修復する
ショット時に芝生が削り取られた跡をディボットといいます。自分でつけたディボットは自分で修復するようにしましょう。難しそうであれば目土(ゴルフ場にある芝の養生用の砂)を入れて、足で軽くならしておきます。
ルール違反やペナルティについて

ゴルフでは、ルール違反となる打ち方やペナルティを理解しておくことも大切です。それぞれ基本的なポイントを見ていきましょう。
ルール違反となる打ち方
ゴルフでは、次のような打ち方はルール違反となります。注意しましょう。
- <ゴルフのルール違反行為>
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- ・パターそのものやグリップを握った手を胸やみぞおちに固定し、そこを支点にしてストロークする
- ・テイクバックなしで押し出す、またはかき込む打ち方
- ・パターヘッド以外で打つ
- ・ボールとカップの延長線上を踏んで打つ
主なペナルティ
ゴルフには次のようなペナルティがあります。罰打数が増えると、負けてしまう可能性が高くなるので、避けるようにしましょう。
- ・OB(アウトオブバウンズ)
- OBはプレーできる区域外を指しますが、プレー中にボールがこの区域外に飛んでいってしまった場合もこう呼びます。
ティーショットがOBになった場合は1罰打を加えて、3打目としてティーショットを打ち直します。それ以外でOBになった場合は1罰打を加えて、カップに近づかない位置で、ボールを打った場所の近くから打ちます。
なお、前述したようにスピーディーにプレーを進めるために「プレーイング4(前進4打)」が適用されるケースもあります。この場合、ティーショットがOBになったら2罰打を加え、特設ティーから4打目を打てるようになります。 - ・ペナルティエリアで救済を受ける
- ペナルティエリアに止まったボールについて、ペナルティエリアの外からプレーする救済を受ける場合は1罰打となります。罰打なしでそのままで打つことも選択できます。
- ・パッティンググリーン上でマークをしないでボールを拾う
- プレー中のボールがパッティンググリーンに乗ったときは、ボールの向きを調整したり、他人のパッティングの邪魔とならないように拾ったりすることができます。
ただし、正しい位置にボールを戻せるように必ず自分のボールの後ろに目印を置いてマークしなければいけません。マークをしないで拾った場合、1罰打となります。 - ・バンカー内の砂にクラブがふれる
- バンカーに入ったボールを打つ前に、素振りでクラブが砂にふれたり、バックスイングのクラブが砂にふれたりすると2罰打となります。
ゴルフスクールなら初心者もルールやマナーを正しく学べるから安心!
ご紹介してきたように、ゴルフは押さえておきたいルールや用語、マナーが多いため、初めてコースでプレーするとなると不安に感じる方も多いかもしれません。
ルネサンスのゴルフスクールでは、冷暖房完備のインドアゴルフレンジで正しいフォームやスイングを実践形式で身に付けることができます。また、コーチと一緒にコースをラウンドしながらプレーの流れやルールを楽しく学べるラウンドレッスンもご用意しております。
見学予約や入会については、お近くのルネサンスクラブよりお気軽にお申込みください。 ルネサンスのゴルフスクール体験へ

記事監修
- 仲村 晃一
- ルネサンスゴルフスクールにて指導を行う。レッスン部門マネジャーとして品質管理、新人研修等を担当。また、ゴルフ教材の作成にも携わる。