サウナで“ととのう”理由とは?
サウナの種類と得られる効果について
「以前は、中年男性の趣味というイメージがあったサウナですが、漫画やドラマの影響もあって、老若男女を問わず愛好家が増えています。サウナは、リフレッシュや血流促進をはじめとするさまざまな効果が期待できますが、最近ではこうした効果以外にも、「ととのう(整う)」という言葉がよく使われるようになりました。この「ととのう」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
ここでは、サウナで“ととのう”とはどういうことなのか、サウナの効果やメリットとともにご紹介します。
サウナで“ととのう”とは?
「ととのう」という言葉に明確な定義はありません。サウナ愛好家がそろって口にする感覚のことであり、「サウナ→水風呂→外気浴(休憩)」というサイクルの後の陶酔感や幸福感、リラックス感を指しているそうです。この「ととのう」には、自律神経やホルモンの働きが関係しているとされています。
端的にいえば、サウナはイレギュラーな状況。普通では考えられない過酷な暑さに取り巻かれ、その後は非常に冷たい水に浸かります。脳や体はその異常な感覚に驚き、なんとか適応しようと目まぐるしく働きます。その後、外気浴で心地良い環境に移ると、脳や体は危機的状況を脱したと感じ、急速にリラックスに向かうのです。
このときの感覚を、サウナ愛好家は「ととのう」と表現しているようです。血流が改善して新陳代謝が活発になるため、疲労物質が一気に排出される効果が期待できます。感覚が鋭くなり、頭がすっきりしていると感じる方も多いでしょう。
サウナに入ることで期待できる効果
サウナに入ることで「ととのう」感覚が得られますが、ほかにはどのような効果があるのでしょうか。具体的に、サウナで期待できる効果について見ていきましょう。
- ●血行改善
- サウナで体が温まることで血行が良くなり、さらに心拍数も上昇するため、血液循環も活発になります。それによって、筋肉の血行不良である肩こりや腰痛の改善が見込めるでしょう。
血行が改善することで体の芯から温まり、末端の血管が拡張するためサウナから出た後も保温効果が続きます。
- ●リフレッシュ
- 肩こりや筋肉痛は、筋肉の過度の緊張や血行不良によって起こるもの。サウナで体が温まると血流が良くなって、筋肉に流れる血液が増え、体のこわばりを緩和できます。さらに、動悸やイライラ、不安感なども感じにくくなり、高いリフレッシュ効果を感じられるでしょう。また、汗が蒸発することで、運動後のような爽快感も得られます。
- ●美肌・美容
- 血流が促進され発汗することで、肌トラブルの原因となる皮脂や老廃物、シミのもとになるメラニンの排出が促されます。さらに、代謝も上がるため、肌のターンオーバーが促されたり、内臓の動きが活発になって便秘が解消されたりといったメリットも。
サウナの後に水風呂に入れば、肌の引き締め効果も期待できるでしょう。
サウナの種類別・期待できる効果
一言でサウナといってもいくつかの種類があり、種類によって期待できる効果も多少変わってきます。ただし、どのサウナでも「ととのう」ことは可能で、自分が心地良く感じられることが重要です。
続いては、代表的な3つのサウナの種類と、どのような効果が得られるのかについてご紹介しましょう。
- ●ドライサウナ
- ドライサウナはフィンランド式サウナとも呼ばれ、日本で主流となっているサウナです。サウナ内は80~100℃程度と高温ですが、湿度が低いため汗をかいてもすぐに蒸発し、不快感が少ないとされています。熱した石に水をかけて蒸気を発生させる、「ロウリュ」を体験できる施設もあります。
ドライサウナは短時間でも高い血流促進効果が期待でき、疲労回復や肩こり・腰痛の改善、リフレッシュなどに向いています。
- ●ミストサウナ
- ミストサウナは、室内は40~60℃程度とドライサウナと比べて温度は低いですが、湿度が高いため体感温度は上がるといわれています。体の深部までしっかりと温まり、肌や髪も潤いやすくなるでしょう。
温度が高すぎないため、体に負担がかかりにくい点が特徴です。ミストサウナなら、サウナ初心者の方でも気軽に入りやすいでしょう。
- ●遠赤外線サウナ
- 遠赤外線サウナは、その名のとおり遠赤外線で温めるサウナです。60~70℃程度とドライサウナと比較して低温ですが、遠赤外線は周りの空気ではなく、ダイレクトに体を温める効果があるそうです。そのため、ドライサウナほどの暑さや息苦しさがないのにしっかり汗をかけるとして、女性の愛好家も多くなっています。
冷え性やむくみの改善、代謝アップなどが期待できるとして、欧米のセレブの中でも美容のために遠赤外線サウナを利用する人が増えています。
サウナに入ってはいけない方
さまざまな効果の得られるサウナですが、リスクもあります。高齢者や高血圧、糖尿病、心臓などに持病のある方、体調の良くない方は、利 用を控えましょう。また、ぎっくり腰などのケガの直後や、食後・飲酒後にサウナに入ることもおすすめできません。
1度休んでから再びサウナに入るのは構いませんが、長時間入ったり何度も入ったりするのは体に負担がかかります。1回あたりサウナに入る時間は6~12分を目安とし、休憩を入れたとしても3回までにしてください。サウナに入る前や休憩中は、水分補給をお忘れなく!
~おわりに~
なんとなくサウナには効果があると思ってはいたものの、具体的にどのようなメリットがあるのかご存じない方も多いでしょう。サウナは体を深部まで温めてくれ、血行を改善することで疲労の回復やリフレッシュなどさまざまな効果があります。「サウナ→水風呂→外気浴(休憩)」のサイクルの後には、「ととのう」感覚が得られるかもしれません。サウナでしっかり汗をかいて、体調を整えましょう!
総合スポーツクラブのルネサンスでは、ミストサウナ、ドライサウナを備えた店舗があります。運動後にじっくりと体を温めたい方や、リフレッシュのために利用したいという方は、お近くのルネサンスクラブの見学予約からご検討ください。
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