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女性ホルモンの乱れは太る原因?
生理後の効率的なダイエット方法

ダイエットを続けているのに、なかなか効果が実感できない、思うように体重が減らない…。その原因は、女性ホルモンのバランスの乱れにあるのかもしれません。

私たちの体のさまざまな機能と密接に関係しているホルモンバランスは、女性の場合、月経や妊娠・出産、美容、体重の増減などにも大きな影響を与えます。ダイエットを健康的に成功させるためには、ホルモンバランスとも上手に付き合っていくことが重要。そこで、ここでは女性ホルモンと体重の関係について紹介しましょう。

女性ホルモンの乱れは太る原因って本当?

女性ホルモンの分泌量が乱れると、次のような状態に陥りがちとなり、太りやすくなってしまいます。

●満腹感を感じられず、食欲旺盛になる
●代謝が低下し、体に水分や脂肪を溜め込みやすくなる
●イライラして暴食に走りがちになる

こういった症状には、2種類の女性ホルモンの分泌量が大きく関係してきます。それぞれの女性ホルモンの特徴や働きを踏まえた上で、効率的にダイエットをすることが大切です。

女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」

女性ホルモンは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類に分けられ、それぞれのホルモンの分泌量が、女性の体重増加にも深く関係してきます。まずは、それぞれのホルモンの特徴を見てみましょう。

●エストロゲンの特徴
・満腹中枢を刺激して食欲を抑制する
・脂肪代謝を良くして、内臓脂肪を減少させる
・排卵前に分泌がピークになる
●プロゲステロンの特徴
・妊娠に備えて、体内に水分や脂肪を溜めこむ
・イライラし、情緒不安定になりやすくなる
・排卵後に分泌がピークになる

こうして見ると、エストロゲンの分泌量が多いほうが、心身に良い影響があるようにも思えます。しかし、「過剰な」エストロゲンの分泌は、反対に内臓脂肪の増殖につながるといわれています。健康をキープするためには、エストロゲンとプロゲステロンが一定のサイクルで、バランス良く分泌されることが理想的なのです。

ダイエットが成功しやすくなる時期は、心身ともに調子が良く、集中力もアップするエストロゲンが多く分泌される排卵前の時期。反対に、プロゲステロンの分泌量が増える排卵後は、体が水分を溜め込もうとするためむくみがちになり、疲労やストレスも解消しにくくなります。さらに、大腸のぜん動運動機能も低下するため、便秘に悩まされる人が多くなることも。そのため、ダイエットをしても効果が出にくくなるのです。

生理周期に合わせたダイエットのポイント

エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は、生理周期によって変化します。生理周期は、下記の4つの時期に分けられます。

●生理中
●生理終了~排卵前(卵胞期)
●排卵日前後3~5日間
●排卵後~次の生理まで(黄体期)

これらの時期における女性ホルモンの分泌サイクルを踏まえて、効率的なダイエットにつなげるポイントについてチェックしていきましょう。

生理中

生理開始から1週間ほどは、エストロゲン・プロゲステロンともに分泌量は多くありません。この時期は心身が敏感になるため、ダイエットは休憩するのが◎。激しい運動や食事制限で体に負担を与えることは避けて、心地良さを感じられるストレッチ程度にとどめましょう。

生理終了~排卵前(卵胞期)

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生理終了から1週間ほどのこの期間が、最もダイエットに向いている時期。エストロゲンの分泌量が増えて心も体も安定するため、ダイエットにも取り組みやすくなるでしょう。エストロゲンの働きによって脂肪燃焼が期待できるため、普段よりもちょっと強めに運動すると効果が発揮されやすいといえます。

排卵日前後3~5日間

プロゲステロンの分泌量が増えるため、ダイエットには不向きな時期。
プロゲステロンの働きによって情緒不安定になったり、体がむくみやすくなったりするため、ダイエットよりも現状維持と心身の調子を整えることを優先しましょう。運動としては、負担の少ないストレッチやウォーキング、ヨガなどが望ましいです。また、この時期は塩分や糖分をできるだけ控え、食物繊維が豊富な食品を積極的に食べることで、むくみや便秘予防が期待できます。

排卵後~次の生理まで(黄体期)

PMS期となるこの時期は、エストロゲンの分泌量が低下するため、ここもダイエットには不向きな期間。
PMSの代表的な症状であるイライラや強い眠気を感じやすくなったり、甘い物を欲しやすくなったりする時期でもあります。体が水分を溜め込もうとすることによって、一時的に体重が増加することもありますが、だからといって負担の大きいダイエットは避けましょう。食べすぎに注意しつつ、心身を休ませることを優先させてください。

ダイエット期間におすすめの習慣

脂肪が燃焼されやすく、ダイエットの効果が最も期待できる生理終了から排卵日までの約1週間は、意識して体を動かす習慣をつけることが大切。1ヵ月のうちの1週間と考えれば、普段あまり運動をしない人にとっても挑戦しやすいのではないでしょうか。
では、この時期の運動で、実践したいことについて見ていきましょう。

ストレッチや運動を毎日1回10~15分程度行う

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脂肪を燃焼しやすいこの期間は、筋肉を刺激することで体のラインが整い、体全体の引き締め効果が期待できます。実践しやすい運動としては、ストレッチと軽めの筋トレの組み合わせがおすすめ。

腹筋など1ヵ所の部位につき、20秒ほどのストレッチからスタートし、少し息が上がる程度の筋トレを1分から1分30秒程度行いましょう。このストレッチと軽い筋トレの組み合わせを各部位で行い、1日につき合計10~15分程度の運動を習慣化することが効果的です。

ストレッチをする際は、その後刺激する筋肉の部位を意識して伸ばすことがポイント。例えば、腹筋を鍛えるのであれば、その前に腹部を重点的にストレッチします。

運動前は炭水化物を、運動後は加えてたんぱく質をとる

生理終了から排卵日までのダイエット期間は、運動前に、いつもより少し多めの炭水化物をとるようにしましょう。これは、運動によって消費するエネルギーを切らさないようにするためです。さらにエクササイズ後は、炭水化物と合わせてたんぱく質をとってください。たんぱく質は、鍛えた筋肉の成長を助ける重要な栄養になります。

過度なダイエットは避けて

ダイエットに向いている時期だからといって、過度に食事制限をしたり、急に激しい運動をしたりすることは避けましょう。そのようなダイエットは心身への負担も大きく、女性ホルモンの分泌バランスが乱れる原因となってしまいます。そうなると、かえってやせにくい状態を招いてしまうおそれも。ホルモンの分泌サイクルに合わせて、無理のない範囲のダイエットに取り組み、健康的な減量を目指しましょう。

生理周期に合わせたダイエットの目標を立てるのであれば、「3ヵ月で最大5kgまでの減量」が目安。5kgまでであれば、体に負担をかけずに余分な脂肪を減らしながら、健康的にダイエットをすることができるといわれています。

~おわりに~
ホルモンバランスは、心や体の調子だけでなく、体重の増減とも密接な関係があります。普段から運動不足を感じている方も、ホルモンの分泌サイクルに合わせた軽めのトレーニングから始めてみることで、体の調子を整えながら、美容でもうれしい効果が得られるかもしれません。生理周期によって女性の心身は変化しやすいため、体のサインに目を向けながら、無理のない範囲でダイエットの成功を目指しましょう!

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