イメージ画像

腹筋女子が教える、自宅でできる
「美腹筋」づくりの簡単メソッド

グッと引き締まった腹筋には誰もが憧れるもの。最近ではSNSに筋トレの様子をアップするユーザーも増え、ただ細いだけではなく、健康的でメリハリのあるボディがトレンドになりつつあります。ただ、女性が求めているのは、6つに割れたマッチョな筋肉というより、体のラインに溶け込むような腹筋では?

そこで今回は、器具を使わずに自宅でできる、しなやかな腹筋づくりのメソッドを、スポーツクラブ ルネサンスのトレーナー・野海が紹介します!

スタッフ画像

教えてくれたヒト

野海咲子(のうみ さきこ)

大学を卒業後、新卒で株式会社ルネサンスに入社。学生時代は陸上部に所属し、ハードルで関東インカレに出場するなど活躍。現在はルネサンスの店舗で、多くのグループレッスンやパーソナルトレーニングを担当している。

美腹筋を作るトレーニングのコツ

思わず見とれてしまうような美しい腹筋を作るには、浅い層の筋肉だけでなく、インナーマッスルも意識してトレーニングすることが大切です。仰向けになって上体を起こす、昔ながらの腹筋運動を繰り返すだけでは、全体に筋肉がつきすぎてマッチョな印象になってしまうかもしれません。姿勢が崩れた状態で腹筋を続けると、腰痛を引き起こすこともあります。

自宅トレーニングの頻度は、精神的な負担にならないよう週に2~3回でOK。「毎日やらなければ」と自分を追い込むとつらくなってしまうので、「できるときにしっかりやる」つもりで継続的に取り組んでください。

腹筋女子直伝!自宅でできる美腹筋トレーニング

ここでは、美腹筋づくりに有効なトレーニング方法を3つご紹介します。これをひとつのメニューとして、しなやかな腹筋を鍛えていきましょう!

ちなみに、3つの方法に共通して重要なのは、トレーニング時の呼吸です。ゆっくり長く息を吐ききっておなかをへこませることを意識してください。トレーニング中、体に力を入れるときに息をしっかりと吐くように!

1 トランクカール

イメージ画像

おなかの真ん中にあり、鍛えたことが目に見えてわかる「シックスパック」こと、腹直筋にアプローチするトレーニングです。

1. ひざを立てて仰向けに寝ます。
2. 手のひらを下にして、床につけます。
3. 顔を天井に向けたまま、息を吐きながら腹筋に力を入れて上半身を起こし、またゆっくり元の位置に戻します。その際、手を床から少し浮かせて行うと◎。
4. 1~3を5~8回繰り返すのを1セットとして、2セット行います。

<間違ったやり方>
✕手を頭の後ろに組む
従来の腹筋のイメージで手を頭の後ろに組むと、腕の力を借りて頭から上半身を起こしてしまいます。腹筋への刺激が減ってしまうので、腕をまっすぐ体に沿わせた状態で行いましょう。
イメージ画像
✕頭を先に起こす
頭を先に起こし、首に力が入った体勢で起き上がると、腹筋の効果が減る上、猫背につながりやすくなります。視線は天井に向けたまま背中を丸めず、上半身を床と平行にしたまま腰から上を持ち上げましょう。
✕勢いをつけて体を起こす
トレーニングに疲れてくると、体に反動をつけて上半身を起こしてしまいがち。これもまた、腹筋の効果が減ってしまいます。勢いをつけず、腹筋に効いていることを意識して、ゆっくり上半身を起こしましょう。

2 プランク

イメージ画像

腹直筋、腹斜筋、腹横筋といった腹筋全体を引き締め、体幹トレーニングにもなるプランク。正しい姿勢で行わないと腹筋に効かせることができないので、最初は鏡の前で姿勢がちゃんとなっているか確認しながら、もしくはそばにいる家族や友人にチェックしてもらって行うといいでしょう。

1. うつ伏せの姿勢をとり、肩の真下にひじが来るようにして上半身を支えましょう。
2. 足は軽く開き、つま先を床につけます。
3. ひじを支えに体を持ち上げ、頭から腰まで上半身が一直線になるように注意して姿勢をキープします。この間、呼吸は止めないでください。
4. 30秒を1セットとして、2~3セット行います。

<間違ったやり方>
イメージ画像
✕頭が下がり、お尻が上がっている
横から見たときの体が、お尻が上がっていたり、背中が丸まっていたりしないように。背筋も鍛えるつもりで、頭から足先までがまっすぐなラインになるよう心掛けましょう。
イメージ画像
✕お尻が下がっている
反対に、おなかが下がっていてもいけません。腹筋に力を入れて直線を保つことが重要なので、腕だけで体を支えないようにしましょう。

3 ヒップエクステンション/フレクション/アブダクション

イメージ画像

姿勢を美しく保つために体幹を鍛えるトレーニング。トランクカールやプランクに比べて筋肉への刺激は軽く感じますが、正しく行えば確実に腹筋に効いてくれます。床に寝たり伏せたりする必要がないので、家事や仕事の合間などに気軽に行えるのがメリットです。

イメージ画像

1. 足を肩幅程度に開き、手を腰にあてて、背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます。
2. 視線はまっすぐ前を向いたまま、片足をゆっくり横に伸ばします。そのまま2~3秒キープし、脚をゆっくり下ろします。この脚の上げ下げを10~15回繰り返してください。

イメージ画像

3.同じ脚を、ひざを腹筋に近づけるように持ち上げます。その姿勢を2~3秒キープし、脚をゆっくりおろします。この脚の上げ下ろしを10~15回繰り返してください。

イメージ画像

4. 同じ脚を、後ろに向かって伸ばします。そのまま2~3秒キープし、脚をゆっくりおろします。この脚の上げ下ろしを10~15回繰り返してください。
5. 反対の脚で1~4を各10~15回行います。これを1セットとして、最低1回行いましょう。

<間違ったやり方>
✕体の軸が倒れている

イメージ画像イメージ画像

セットポジションで気を付けたいのは、体の軸をまっすぐとること。体が横に傾いていたり、反っていたり、後ろになっていたりすると、腹筋への効果がだいぶ減ってしまいます。
まっすぐ立てているかどうか不安なときは、壁を背にして立ち、壁と腰のあいだに手のひら1枚分の隙間がある状態を目安にしましょう。

普段の生活でも腹筋を意識しよう

イメージ画像

今回ご紹介した自宅でのトレーニングに加えて、普段の生活の中でも腹筋を意識すると、さらに効果が出やすくなります。
例えば、駅などではエスカレーターではなく階段を選んで腹筋を意識しながら上る、立つとき・歩くときに正しい姿勢に気を付けるといったことを心掛けるだけでも、かなり違いが出ると思いますよ。

姿勢を正すときのポイントは、背骨と骨盤。骨盤が前傾または後傾して全体のバランスが崩れていると、腹筋に力が入らず、たるんだおなかを作る原因に。背骨をまっすぐにして、上から頭を糸で引っ張られているようなイメージでまっすぐ立ちましょう。

トレーニングと日常生活での心掛けを並行して行った場合、1ヵ月ほどで効果が見えてくるはず。目標とする腹筋を手に入れたら、あとは維持することを目的として緩やかに継続してくださいね。

~おわりに~
●大きく吐ききって深く吸い込む呼吸法
●まっすぐ正しいフォームを維持すること
です。
間違った姿勢で行っていたり、呼吸がおろそかになったりすると、目的である腹筋に効かせることができません。

自分ではまっすぐ立っているつもりでも、実は反り腰だったり、猫背だったりすることはよくあるもの。誰でも少なからず姿勢の癖を持っているので、まずはそれを直すことを意識しましょう。きちんとしたフォームでトレーニングすると、効果をより強く実感できると思います。
正しいトレーニングを自宅でできるか不安な方は、ジムのトレーナーにフォームをチェックしてもらいつつ、レクチャーを受けるのもおすすめ。
総合スポーツクラブのルネサンスでは、初心者の方でも安心してトレーニングができるよう、サポート体制も整っています。まずはお近くのルネサンスクラブの見学予約から、ぜひご検討ください。
https://www.s-re.jp/club/