コーチがどこに向かい、
どんな指導をすればよいか、
その年の「旗印」を立てる

私の業務の一つにテニススクールの方針策定があります。各年度毎に特に実現させたい顧客体験や留意すべき指導のポイントや、コーチの行動などを洗い出し、ヘッドコーチたちと話し合いながらテニススクールの方向性を決めていく仕事です。

コーチがどこに向かい、どんな指導をすればよいか、その年の「旗印」を立てるわけです。

そして、これをベースに、例えばコートに転がっているボールの状態や、汗をかいていない/かきすぎているお客様がいないか など具体的な指標のもと、ヘッドコーチが現場で指導の状況を確認、推進します。

ルネサンスでは、コーチは「先生」ではなく「導き手」

テニススクールは、ルネサンスの創業の事業にして、現在もコア事業の一つです。

ルネサンスのルーツとして、会社を元気にするようなニュースを発信する存在でなければならないと思っています。

例えば、実業団での活躍などですね。そういう姿は、私たちだけでなく、会員のお客様も誇りに感じてもらえたらと考えています。

また、ルネサンスのテニススクールは、事業としてNo.1のスケールを誇ります。だからこそ、日本のテニススクールをけん引していく自負を持って業務に取り組んでいます。

ルネサンスでは、お客様を指導するスタッフを「テニスコーチ」と呼んでいます。「先生」ではなく、お客様の目指すゴールへお連れしていくのがその役目です。

そのため、テニスのレッスンでは「聴くからはじめるテニスレッスン」を大切に行っています。

例えば、ご入会時やクラス変更、あるいは担当のコーチが代わったときなど、お客様と最初にお会いするときに、お客様のテニスレッスンへの期待をしっかりとお聞きし、お客様とともにゴールを設定することを大事にしています。

レッスンを続けている方でも、目標を見失わないように、定期的にカウンセリングを実施しています。

そこで、前回設定した目標への到達度合の確認と、もし到達、あるいは到達間近であれば次の目標を一緒に決めていくのです。

また、コーチの評価も、お客様が向かいたいゴールを見据えて指導をしているかを重視しています。

初めての方が1球目を打つ時間は、
どのスクールよりも早い

ルネサンステニススクールの基本方針は、「エンジョイテニス」。

テニスには、ボールを打つ爽快感などの「fun」的な楽しさの要素、狙ったところにボールが打てたりなどの、「上達する」楽しさ、仲間と一緒にプレーするなどの「共有する」楽しさなど、総合的な楽しさがありますが、ルネサンスは、テニスの有する総合的な楽しさを余すことなくいかにお客様に感じていただくかを大切に思ってスクールを展開してきました。

そのため、ルネサンスでは、以前より「テニスの全景に留意した指導」を大切に行ってきました。

これは、例えばはじめてのお客様の場合ですと、ボールを打つ爽快感・達成感、そしてテニスの楽しさをいち早く味わっていただくために、極簡単な説明の上でまずボールを打つことからレッスンを始めていきます。

きっと、1球目を打つ時間はどのテニススクールよりも早いと思います。その結果、多くのお客様に早期にテニスの楽しさを実感いただけている、と考えています。

日本でも、「ゲーム・ベースド・アプローチ」という指導が主流となりつつありますが、これは、「テニスの全景に留意した指導」にとても近いものと考えています。

ホスピタリティが生まれたと感じるのは、
お客様にとってテニスがなくてはならない存在になったとき

テニスは対人スポーツであり、紳士(淑女)のスポーツ。相手に勝つという気持ちと同じくらい、相手を認め、受け入れ、尊敬する気持ちを持ち、そのうえでパフォーマンスを出していくことが求められます。

よい例がセルフジャッジでしょう。相手のボールがラインを割ったかどうかを、上位の大会でも自分でジャッジし、申告しなければなりません。
ここで自分に不利な判定でも申告できる人が、優秀なテニスプレーヤーに成長します。

ルネサンスのテニスコーチが、この仕事を志した理由に「先輩に憧れて」というのが多いのは、そういうクリーンでホスピタリティ精神あふれる先輩を尊敬した結果でしょう。

私自身は、お客様にとって、テニスがなくてはならない存在になったときに、ホスピタリティが生まれたと感じています。

そして、それを何年、何十年と続けていただいているのであれば、きっと、その方の人生の一部に私たちのレッスンが組み込まれていると思うのです。 社会人の方が週1回の習い事を続けるのは大変なことです。
そんな高い意識を持ったお客様たちと一緒に時間を過ごせるなんて、なんて素晴らしい仕事だろうと思っています。

だから、お客様を全力で後押しし、サポートさせていただきたい。この気持ちが届いた状態が、きっと、ホスピタリティを実現できた状態なんだと思います。

実業団の活動について

【テニス部】
第55回全国実業団対抗テニス大会「ビジネスパル・テニス」
ルネサンス・テニススタッフ関東エリア選抜「千葉」チーム優勝(大会2連覇)