
初心者必見!ルネサンスのテニスコーチが教えるルールやマナーとは?
幅広い年齢層に人気のテニス。サークルやスクールも多く、初心者でも始めやすいスポーツです。これからテニスを始めようか検討している方の中には、ルールやマナーなどが気になる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、テニスを始めるために知っておきたい基本的なルールやマナーを、ルネサンスのテニスコーチが解説します。初心者が知っておきたい専門用語や試合の流れも、併せて見ていきましょう。
初心者が知っておきたい硬式テニスのルール
テニスは、ネット越しに2組がボールを打ち合うスポーツで、1人対1人のシングルス、2人対2人のダブルスがあります。
ルネサンスのテニスコーチが紹介したい、硬式テニスの基本的なルールは、下記のとおりです。
- <硬式テニスの基本的なルール>
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- ●ボールは、1回も地面に落とさないノーバウンドか、地面に1回落ちただけのワンバウンド以内で打ち返す
- ●返球は相手のコート内へ
- ●コートの中(ライン上も含む)にボールが落ちることを「イン」、コートの外にボールが落ちることを「アウト」といいます。「イン」のボールをお互い打ち返し続けることを「ラリー」といいます。
- ●コート内に入ったボールを打ち返せなかったり、打ち返す前にボールが2バウンド以上したりすると、相手にポイントが入る
- ●ポイントを重ねてゲームを獲得し、ゲームを重ねてセットをいくつか先取すると、マッチ(その試合)を取ったことになる
- ●サーバー(サーブを打つ側)とレシーバー(サーブを返す側)はゲームごとに入れ替わる
また、ポイントやゲームなど、硬式テニスの用語についても確認しておきましょう。
- <硬式テニスの用語>
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- ●ポイント…1つのプレーで得られる純粋な1得点のこと。得点にまつわる最小の単位。
- ●ゲーム…得点にまつわる小さな単位。4ポイント先取すると1ゲームを得られる。
- ●セット…ゲームのまとまりのこと。6ゲーム先取で、1つのセットを取ったことになる。
- ●マッチ…試合のことを指す。3セットマッチなら2セット、5セットマッチなら3セット先取すると、その試合に勝利できる。
※一般的には数ゲーム先取~1セットマッチでゲームを楽しむことが多いです。
なお、ポイントの数え方は下記のとおりです。
- <硬式テニスのポイントの数え方>
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- ●ラブ…0点のこと。
- ●フィフティーン…1ポイント目を取ったとき、「フィフティーン(15)」と数える。
- ●サーティ…2ポイント目を取ったとき、「サーティ(30)」と数える。
- ●フォーティ…3ポイント目を取ったとき、「フォーティ(40)」と数える。
片方が1ポイントを取ると15対0(フィフティーンラブ)、2ポイント取ると30対0(サーティラブ)、3ポイント取ると40対0(フォーティラブ)となります。同点の場合は、「○○オール」とコールします(例:30対30 サーティオール)。
硬式テニスの特殊なルール
続いては、硬式テニスの試合において、対戦する両者のポイントやゲームが並んだときの特殊なルールを紹介します。押さえておきたいルールは、下記のとおりです。
ポイント40対40で並んだら、2ポイント連取でゲームを獲得できる
ポイントが40対40で並んだ状態をデュースといい、そこから先に2ポイント連取したほうがゲームを取ることができます。デュースから1ポイント取って、相手も1ポイントを取ると、再びデュースです。
なお、デュースとなったゲームで、先に1ポイントを取ったプレーヤー(ダブルスの場合はチーム)をアドバンテージと呼びます。その際は、「アドバンテージ◯◯(選手の名前もしくはサーバーやレシーバー)」とコールされます。
ゲームが5対5で並んだら、2ゲーム連取して7ゲームでセットを獲得できる
試合では、両者のゲームが5対5で並ぶことがあります。この場合、6ゲームを取っただけではセット獲得とはなりません。5対5から2ゲームを連取し、7ゲームを取ることでセットを獲得できます。
ゲームが6対6で並んだら、2ポイント以上差の7ポイント先取でゲームを獲得できる
互いに獲得したゲームが6対6になったら、「タイブレーク」となります。これは、いわば延長戦のようなものです。こうなると、2ポイント以上の差をつけて7ポイント先取しなければ、そのセットは獲得できません。
なお、タイブレークのときは、サーブは最初だけ1ポイントで交代し、その後2ポイント毎にサーブ権が変わります。また、ポイントは「0、15、30…」ではなく「1、2、3…」とカウントします。
(例)A 対B の試合
1ポイント目…Aのサーブ
2ポイント目…Bのサーブ
3ポイント目…Bのサーブ
4ポイント目…Aのサーブ
5ポイント目…Aのサーブ
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テニスコートのラインの種類には、どんなものがある?
テニス初心者にとって、コートのライン(線)の種類も、初めは「わからない」と感じるポイントかもしれません。
ルネサンスのテニススクールで未経験から取り組む方より質問をいただくことも多いですが、コートのラインは技術の習得に合わせて少しずつ覚えていけば大丈夫です。テニスコートのラインの種類は、下記のようになっています。

1. ベースライン
ベースラインは、コートの一番後ろに引かれている線のことです。プレーヤーが互いに顔を見合わせて対峙しているとき、それぞれの選手の背中側にあるのがベースラインであり、ベースラインの外側に打球がバウンドするとアウトです。また、サーブはベースラインの外側から打ちます。
2.サービスライン
サービスラインは、ベースラインと平行に引かれたラインです。
なお、サービスラインとセンターライン、シングルスサイドライン、ネットで囲んだ四角いエリアを「サービスコート」といい、サーブはサービスコートに入れなければなりません。
3.センターライン
センターラインは、コートの中央に、ネットを挟んで縦に引かれたラインです。
サーバーがサーブを右側から打つとき、ボールはサーバーから見て対角側(左側)のサービスコートに届く必要があります。センターラインは、サーブが本当に対角側に打たれたのか、イン·アウトを確認するために使われます。
4.シングルスサイドライン
シングルスサイドラインは、センターラインと平行に引かれた線のうち、内側にあるラインです。シングルスでは、このラインの外側にボールが落ちるとアウトとなります。
5.ダブルスサイドライン
ダブルスサイドラインは、シングルスサイドラインの外側に引かれたラインです。ダブルスでは、このラインの外側にボールが落ちるとアウトとなります。
6.センターマーク
センターマークは、ベースライン中央に、ベースラインに対して垂直に引かれた短い線のことです。サーブを打つときは、センターマークとサイドラインのあいだから打ちます。
☆ルネサンスのテニスコーチが厳選!テニスの基本的な4つのショット
テニスのショットには、さまざまな種類があります。その中でも、ルネサンスのテニスコーチがピックアップする、初心者が押さえておきたい4つの基本的なショットは次のとおりです。
- <テニスの基本的な4つのショット>
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- ●サーブ…試合を始めるショットで、サーバー(サーブを打つ人)は、ボールを空中に軽く上げて(トスアップ)から、相手のコートへ向けてボールを打ちます。サーバーの対角線上にある相手のサービスコートに入らなければ、フォルト(失敗)です。サーブは2回打つことができます(2回サーブをミスすると相手にポイントが入ります)。
- ●ストローク…ボールをワンバウンドで返すことです。ベースライン付近で行われることが多いです。
- ●ボレー…ボールをノーバウンドで返すことです。ネット付近で行われることが多いです。
- ●スマッシュ…自分のコートに飛んで来たボールを、高い位置でラケットを振り下ろして打ち返すショットです。ノーバウンド·ワンバウンド問わずスマッシュできますが、ノーバウンドでスマッシュを打つことが多いです
初心者が知っておきたいテニスのマナー
ルールやライン、ショットについて理解できたら、テニスのマナーも押さえておきたいところ。コートでのマナーを中心に、ルネサンスのテニスコーチが初心者向けに知っておきたいマナーをピックアップしました。
なお、ご紹介するマナーのほかにも、「プレー中にほかのコートへ勝手に入らない」「コートの後ろを横切るときはラリーやポイントが途切れてから」といった禁止事項や、「試合の最初と最後に挨拶を忘れない」「コート使用後はブラシをかけて整備する」といった最低限のエチケットもありますが、細かいことは徐々に覚えていけば大丈夫です。
サーブを打つ際のマナー
ファーストサーブ(1回目のサーブ)をフォルト(失敗)した後もテンポ良くセカンドサーブ(2回目のサーブ)を打てるように、サーバーはボールを2球持っておきます。
また、ファーストサーブがフォルトになっても、自分·相手·周りのコートのプレーの妨げになる場合を除き、基本的にはボールを拾いに行きません。
相手へのボールは丁寧に渡す
相手にボールを渡すときは、速いショットやノーバウンドではなく、取りやすいように丁寧に渡しましょう。また、相手が自分を見ているときに渡すのもマナーです。こちらに気づいていない場合は声をかけてから渡します。
コート素材にあったシューズを選ぶ

テニスコートには、テニスシューズに履き替えてから入ります。テニスシューズ以外を着用してプレーすることは、ケガの原因になるだけでなくコートを傷つける可能性があるので避けましょう。コートの素材に合ったシューズを履くことで快適にプレーができ、ケガの予防にもなります。テニスシューズは大きく分けて4種類あります。
- ●カーペットコート用…カーペット素材に引っかからないよう、ソールの溝が少なく素材が柔らかいものが多い。
- ●クレー(土)コート、砂入り人工芝コート用…ソールの溝が多く、スパイクの役割をしてすべりにくい。
- ●オールコート用…オールコートと称されるが、ハードコート(セメント·アスファルト) におすすめ。
- ●グラスコート(天然芝)用…日本ではほぼ見かけることはないコート。格式高い大会として有名なウィンブルドンはこのコートで行われる。
~おわりに~
テニスはポイントの数え方や、ポイント·ゲーム·セット·マッチと重ねていくところなど、ユニークなルールをもったスポーツです。スクールでのレッスンを通してテニスの正しいルールやマナーを学んでいくのもいいでしょう。コーチによる指導のもと、技術を上達させながら楽しく学ぶことができるはずです。
ルネサンス テニススクールの施設やレッスン内容を知りたい方は、こちらもご覧ください。
テニススクール体験レポート「初心者でもIT技術で楽しく上達」
ルネサンスのテニススクールでは、社内認定制度をクリアしたコーチが初心者クラスを担当し、初めてラケットを握る方でも段階的に指導するため、安心してご参加いただけます。まずはスクールの雰囲気などを知りたい方に向けて、体験レッスンもご用意しています。ぜひこの機会に、お近くのルネサンスのテニススクールを選択の上、ウェブ体験予約フォームまたはお電話でお申込みください。 体験レッスンのご案内

記事監修
- 株式会社ルネサンス
スクール事業チーム テニス担当
大竹 司 - テニス歴24年。指導歴17年。テニスコーチとして幅広い層のお客様へ指導を経験したのち、現在は本社部門テニス担当として商品企画、品質管理等を担当