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運動不足の不調を整え、
動ける体を作る「リコンディショニング」

昨今、外出自粛や在宅勤務によって、運動不足を実感する人が急増しています。さらに、運動不足を解消しようと急に運動を始めた結果、ひざや腰などを痛めてしまった…という声もよく聞かれます。そこで、ルネサンスが2021年8月から新たにスタートしたのが、フィットネススクール「ボディリメイクグループトレーニング」です。
リコンディショニングとは、体のさまざまなマイナス要素を改善し、無理なく運動ができる状態を作ること。スクールの立ち上げに携わった熊田昌俊に、リコンディショニングの重要性や、具体的な体へのアプローチについて話を聞きました。

リコンディショニングとは何か?

「体のマイナス要素を回復させる」と聞くと、リハビリを思い浮かべる人が多いかもしれません。また、リコンディショニングと似た「コンディショニング」という言葉もあります。そもそも、リコンディショニングとはどういう意味なのでしょうか。

「リハビリの目的は、ケガや病気などによって低下した身体機能を回復させ、日常動作が問題なく行えるようにすること。また、コンディショニングとは、ある程度体の状態が整っている人が、よりパフォーマンスを向上させるために行うものです。
リコンディショニングは、このリハビリとコンディショニングのあいだに位置付けられます。リハビリが終わって最低限体は動かせるようになった、あるいは治療には至らないものの体のどこかに不調がある。そのような段階で行うのがリコンディショニングです」

運動不足の人にこそ必要なリコンディショニング

では、リコンディショニングが必要なのは、どのような方なのでしょうか。その問いに対して熊田は、「すべての運動不足の方々です」と答えます。特に、ステイホームが求められた2020年春以降、運動不足を実感する方が急増しているそうです。

「外出自粛で家にこもりがちになったり、在宅勤務で通勤がなくなったりして、人々が体を動かす機会は減少傾向にあります。『体を動かしたいけれどどんな運動をすべきかわからない』『自己流で運動をしたら体を痛めてしまった』という声を聞くことも増えました。中でも多いのが、運動不足解消のためにウォーキングやジョギングを始めた結果、ひざや足首、腰などを痛めてしまうケースです。

例えば、何年も乗っていなかった車を、いきなり走らせることはしませんよね。メンテナンスをして、きちんと動くかどうかを確認してから運転するはずです。体もそれと同じで、長期間運動をしていない状態から急に動かすと、ケガや不調につながります。リコンディショニングは、無理なく快適に体を動かすためのメンテナンスなんです」

感覚受容器へのアプローチで体の動きが変わる

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思うように体が動かなかったり、姿勢のバランスが悪かったりしたとき、一般的には「筋力をつけなくては」と考えがちです。しかし、リコンディショニングでは基本的に、「筋力をつける」という考え方はないそうです。

「筋力とは、体を動かした結果ついてくるもの。逆に言えば、体を動かせなければ筋力をつけることはできません。では、どうして体が動かせないのかというと、脳から筋肉へ動きの指令がうまくいっていないからです。手を上げるのも歩くのも、人の体はすべて脳からの指令によって動きます。脳が正しい情報を送れないと正しい姿勢や動きができず、体を痛めてしまうことになりかねません。

ですから、リコンディショニングでは、脳から正しい情報が伝達できるような状態にします。そのために必要なのは、全身の感覚受容器に刺激を加え、さまざまな情報を脳にしっかりとインプットすること。感覚受容器とはいわばセンサーのようなものです。視覚や聴覚、触覚をはじめ、重さを感じる重量覚や、自分の体の部位がどこにあるか認識する位置覚、体の動きを感知する運動覚などがあります。センサーがきちんと働き、正しい情報を脳にインプットできれば、アウトプット、つまり体の動きもおのずと変わってくるんです」

従来の筋力トレーニングとはまったく異なる
リコンディショニングの考え方

目や耳といった感覚受容器に適切な刺激を与え、それによって体の状態を整えていくリコンディショニング。一般的な筋力トレーニングとはまったく異なるアプローチですが、どのようなことを行うのでしょうか。

「例えば、バランス感覚の向上を目指す場合、立った状態からわざと重心を前後左右にずらしてみます。バランスをあえてずらすことで、体が正しい位置を認識できるようになるんです。振動を加えたり、足元を不安定にしたりすることも、正しい感覚のインプットにつながります。
あとは、目の動きを改善するエクササイズもあります。昨今、長時間のデスクワークやスマートフォンが普及したことで、過剰な『固定視(同じ場所を長時間見続ける)』の方々が増えています。そのような方々は目の動きが悪くなり、首や背骨が回しづらくなって、肩こりや腰痛を引き起こしてしまう。目を動かすことが視覚への刺激となり、結果的に体をうまく使えるようになるんです。

耳の場合、重要なのは平衡感覚に関わる耳石です。耳の中にある耳石は、体が動いたときの傾きや加速度を感じとる役割があるのですが、年齢を重ねるにつれて歩くスピードが遅くなる原因のひとつは、耳石が体の傾きや加速をきちんと感知できていないから。リコンディショニングでは、耳石の働きを促すために、エクササイズに少しスピードを加えたりして、感覚のインプットを行います」

ルネサンスのリコンディショニングスクール

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2021年8月、ルネサンスでは「ボディリメイクグループトレーニング」をスタートしました。立ち上げのきっかけとなったのは、世間に急増する運動不足や体の不調の悩み。さらに熊田自身にも、人々の健康に対する熱い思いがありました。

「普段、体を動かしていても、腰やひざに不調を抱える方は少なくありません。健康のために運動をするなら、体を痛めることなく楽しく続けてもらいたい。そんな思いをずっと持っていました。
スポーツクラブのプログラムは、ダイエットや筋力トレーニングのイメージが強いでしょう。でも、これからは、健康というものをもっと広い意味で捉えるべきだと思います。ケガや痛みなく運動を続けられれば、健康な体を長く維持することができます。効果的なダイエットや筋力トレーニングにつなげるためにも、リコンディショニングは非常に大きな意味を持つはずです」

高齢者の転倒予防にも効果的

リコンディショニングは、運動の得意不得意とは関係ありません。性別や年齢、体力の有無も問わないため、「高齢の方や運動が苦手な方にこそおすすめしたい」と、熊田は言います。特に高齢の方の場合、重大なケガにつながりかねない転倒を防ぐ上でも、リコンディショニングには大きなメリットがあります。

「体のバランスをとるには、目や耳、足の裏の働きが重要ですが、年齢を重ねるにつれて目や耳の機能は低下するため、どうしても足の裏の感覚に頼ることになります。このときに、足の裏の感覚受容器できちんと情報がキャッチできないと、バランスを崩して転倒しやすくなってしまうのです。

高齢者の転倒は、骨折など大ケガにつながる可能性が高く、日常生活で避けるべきリスクのひとつ。そのため、リコンディショニングスクールでは、足の裏からのアプローチを重視し、二本の足でしっかり立ち、歩ける状態を作っていきます。高齢の方だけでなく、肩こりや腰痛といった慢性痛に悩む方にもおすすめですよ」

リコンディショニングがさまざまな運動の入り口に

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ルネサンスのリコンディショニングスクールは、週1回、8名までのグループトレーニングです。器具を使わずに行える内容も多く、オンラインレッスンや動画配信など、レッスン日以外にも自宅で取り組める工夫がされています。

「プログラムは2~3ヵ月で終了します。終える頃には、体がマイナスからゼロの状態に近づいているはず。そうしたら今度はぜひ、スタジオプログラムやテニススクールなどで、体を動かす楽しさを実感してみてください。リコンディショニングスクールが、さまざまな運動を楽しむ『入り口』になればうれしいですね」

自分の体を知り、動ける状態を作ることは、健康への第一歩。高齢や運動不足の方はもちろん、「過去に体を痛めた経験がある」「スポーツクラブは未経験」という方にも、ぜひ参加してほしいと熊田は語ります。

「参加していただければ、確実に変化を感じられると自負しています。できなかったことができるようになれば、行動範囲もぐっと広がるでしょう。
運動はもちろん、趣味やレジャーなど、リコンディショニングを通して、多くの人が充実した生活を送るお手伝いができればと思っています」

~おわりに~
総合スポーツクラブルネサンスでは、2021年8月から、全国16のクラブで「ボディリメイクグループトレーニング」をスタート。「スポーツクラブはハードルが高い」という人でも、苦手意識を払拭できるようなプログラムとなっています。
運動不足を解消したい方や体の不調を回復させたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。
【フィットネススクール】ボディリメイクグループトレーニング

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記事監修

株式会社ルネサンス
ソフト開発チーム
熊田 昌俊
株式会社ルネサンスに入社後、フィットネストレーナーとしてパーソナルトレーニング等の指導を行う。現在は営業企画部ソフト開発担当として、スタジオプログラムの企画開発や、パーソナルトレーナーの育成・品質管理に携わる。

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